日本における生活保護の待遇というのは、先進国の中でも比較的恵まれていると言えるでしょう。最低限の生活しかできないお金しか貰えないとお門違いの文句を言う方もいらっしゃいますが、そもそも何の対価も払わずしてお金がもらえて、家賃や医療費にも支援が受けられるという事も考えれば十分過ぎるほど手厚い待遇と言っても過言では無いでしょう。
事実として、この制度を悪用して大金を不当に得る人も毎年数え切れないくらい報告されています。今の生活保護者に対する風当たりが強いのは、あまりにも悪い人が目立ちすぎるからですね。
とはいえ、生活保護者の方の中にも、きちんと現状を見つめつつ、質素に暮らしながらも現状を打破しようとしている人がいらっしゃいます。一生生活保護に甘んじるのでは無く、いずれは自分でお金を稼いで普通に暮らせるように尽力する…この心がけは立派ですし、本来なら生活保護を受ける全ての人が持つべきものと言えましょう。
しかし、そうした志があって、資格を身につけたりして生活保護を抜け出す場合、支給された費用だけでは足りないという場合もあるでしょう。
こうした場合で保護費用が足りないというのなら、何とかしてお金を用意したいところですね。しかし、生活保護を受けていてさらにお金を要求するなんて事は出来るはずもありませんし、生活保護から抜け出したい人はそんな事を堂々と言えるはずもありません。かといって、普通に仕事をして必要なお金を用意できるならそもそも生活保護を受ける必要も無い…生活保護を脱するというのは、予想以上に難しいかもしれません。
そこで利用したいのが、必要なお金を前借りするための融資利用ですね。融資は今すぐには用意出来ないほどのお金を用意してもらい、後から少しずつ返済していくというサービスです。生活保護を受けていても節約すればお金も余るでしょうし、そこから返済していけば…と夢見るかもしれません。
しかし、生活保護という立場の制約は意外と多く、融資に関しても原則無理である場合がほとんどです。何故なら、カードローンといった用途自由な融資の場合だと、それらは所謂贅沢品…お金に余裕がある人が利用するものである、と考えられるからなのです。与えられたお金の中で生活する事が義務づけられているのに、融資を使ってさらにお金を用意するのは確かに制度的に厳しいといえますね。
最も、金融業者も生活保護の人を融資対象として見ていない場合がほとんどですので、簡単に借りられる状態では無いというのは先に理解しておきましょう。その上で担当の方と相談してみて下さい。
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【参考ページはこちら】
生活保護受給中でも借入はできる?できない?