ブラックリストになってしまうと、基本的にはあらゆる融資が受けられません。「別にお金を借りなくても生きていける」と考えられるのは、よほど裕福な家庭でもない限り難しいのです。
だからブラックリストになってしまっても、「今度こそ返すから融資を受けたい…」と思う人が多いでしょう。特に急ぎでお金が必要なら、来月の給与まで待てませんよね?
実は、そんなブラックリストの人でも、即日融資を受けることは可能です。ただし、普通に借りるのと比べていくつかルールもありますので、それらを全てお教えしていきます。
まずは知っておくべきブラックリストの概念とは?
融資用語で『ブラックリスト』は非常に有名ですが、これはあくまで俗称です。まずは本来の意味合いなどを説明するので、復習も込めてチェックしましょう。
そう考えると、ブラックリストになる原因も大体想像できるかもしれません。
- 返済日に遅れてしまった
- 突如として連絡がつかなくなった
- 利用規約に書かれた違反行為を行った
こうした理由を見れば分かるように、融資した側から考えれば、「この人に貸しても返してもらえない」と思われるには十分過ぎる条件ですね。だから融資を受けられないのも納得ですが、中には改心している人もいます。
そんな人向けに『ブラックリストが即日融資を受けるには?』について説明していくので、ブラックになったことを反省しているなら、前向きに読み進めてください。
狙い目は中小消費者金融?ブラックOKな企業はココだ!
ブラックでも融資を受けたいなら、まずは『ブラックリストでも貸してくれる金融業者』を探さないといけません。
「そんな金融業者なんてあるの?」と多くの人は驚きますが、きちんと存在しています。ただ、そうした会社は『中小消費者金融』と呼ばれているように、規模が小さくて見つけにくいため、普段はなかなか目にしないのです。
(⇒その他金融会社で借りたい方におすすめ記事)
以下、中小消費者金融でも『比較的利用者が多い会社』となります。
- フクホー
- 栄光
- アルコシステム
- ビーンズ
- エイワ
今まで融資を使ったことがなかったり、有名な業者しか利用経験がなかったりすれば、どの業者にも覚えがないでしょう。ただ、どこも貸金業法を守った正規業者なので、闇金などの心配は無用です。
かなり独特!?中小消費者金融は癖も強いです
ブラックリストに貸すだけでなく、もちろん普通の人も使える中小消費者金融ですが、かなり癖も強く利用するには知識が必要です。
そこで、『中小消費者金融のメリットとデメリット』を把握しておきましょう。
・ブラックリストでも融資をしてくれる
・審査基準が独特で大手では借りられない人でも希望がある
・一人一人にしっかり応対するので相談しやすい
・金利や限度額で大手に劣る
・カードローンなどの利便性に欠ける
・特定地方でしか使えない場合がある
メリットとしては『どんな人でもきちんと相談に乗ってくれて融資が受けやすい』、デメリットとしては『融資自体の使い勝手で大手に劣る』のが目立ちますね。
正直なところ、『ブラックではなく大手から借りられるなら、大手を優先したほうが良い』のも事実なので、その辺は事前に理解しておきましょう。
ブラックリストでもこれだけは守りたい最低条件とは?
ブラックリストになってしまった人は、融資の返済を滞らせた人が大半です。つまりは収入や仕事に余裕がない人がなりやすいのですが、今現在はどうですか?
たとえブラックリストOKな中小消費者金融に申し込んでも、『最低限の返済が行える能力』がないと、審査に通る可能性はありません。
- 比較的安定した仕事に就いている
- 収入はきちんともらっている
- ブラックになってから金融事故を起こしていない
こうした条件で一つでも問題があれば、さすがに中小消費者金融でも厳しいです。一度でもブラックリストになれば反省するでしょうし、同じことは繰り返さない…といいたいですが、ブラックになってしまった人ほど同じ結果になりやすい、とも指摘されています。
最初にも触れましたが、ブラックリストから立ち直るには、金融業者に対しても反省の意思を見せないといけません。そのために、上記のチェックポイントには注意しましょう。
さすがに無理!?こうした状況なら融資は諦めよう
ブラックリストであっても、『仕事をしていて収入があるなら借りられる』のは説明通りですが、さすがに「これでは無理!」という条件についても見ていきましょう。
- 本人に収入がない(専業主婦など)
- 収入はあるが仕事はしていない(生活保護など)
- 遅れたまま返せていないお金がある
特に注意したいのが『自分自身の収入はあるか?』で、過去に融資で問題を起こした主婦や、仕事ができずに生活保護を受けている場合では、中小消費者金融にもそっぽを向かれます。
最近は生活保護費の問題もあって受給額が引き下げ傾向にあり、保護されている人の融資希望も増えていますが、さすがに無理でしょう。お金を借りるには、自分の力で稼いだ給与が欠かせません。
また、自分自身の収入であると偽って借り入れると、後でバレた時に一括返済を要求されるので、虚偽記載は絶対に避けましょう。
ブラックリストもいつか終わる!?情報の保存期間に注目
「ブラックリストになってしまったら、一生お金を借りられないの…?」こう不安に思いませんか?確かにブラック期間なんて金融業者は教えてくれないから、調べないと分からないままですね。
ですが、ブラックリストになるとずっとそのままではなく、信用情報機関の記録は一定期間後に消去されています。
この保存期間については、信用情報機関の種類によって異なります。そこで、ブラックリストの主な原因である『延滞』をした場合、どれくらい残るのかチェックしましょう。
- KSC:5年
- CIC:5年
- JICC:1年
銀行と信販会社は変わらないものの、消費者金融だけは1年で消去されます。消費者金融は一番審査が簡単だといわれますが、それはこうした部分にも関係しているのでしょう。
(⇒審査が甘い・緩いのはどのキャッシング?)
なお、金融事故でも一番重い『自己破産』の場合、5年から10年は記録されます。借金が帳消しになるものの、そのペナルティーは非常に重いのです。
記録がなくても怪しまれる?スーパーホワイトの問題点
「信用情報機関の記録が完全に消えたから、これからは好きなだけ借りられるぞ!」そう思う人もいるでしょうが、意外と簡単なことではありません。
たとえば、一般的な30代の場合は車ローンや子供のための教育ローンなど、どんな形であれ融資経験があるほうが自然です。ですが、信用情報機関の記録が一切ない状態だと、相手の目にはどのように映るでしょうか?
一般の人は「融資未経験だと信頼がありそう!」と思いやすいですが、それは大きな間違いです。確かに延滞の記録なら0に越したことはありませんが、問題なく完済していると、それは実績と呼ばれて有利になります。
なのにそれすら一つもないのは、金融業者からすると「もしかしてブラックリストが終わった直後では?」と勘ぐられてしまい、実績がないことも手伝って、大金を希望すると厳しいでしょう。
返せないとどうなる?ブラックリストが延滞すると最悪の結果に
今回説明した点を理解すれば、ブラックリストの人でも即日融資が期待できます。しかし、この状態でまた延滞してしまうと、一体どうなるでしょうか?
ブラックOKでなんとか借りられたのに返せない人は、非常に返済能力と計画性に欠けるので、自己破産を含めた債務整理もあり得るでしょう。
債務整理は『どうしてもお金を返せない人が最終的に行う手段』で、借金返済を大きく前進させますが、そのペナルティーは軽くありません。
債務整理の中でも一番リスクは低く、弁護士が本人に代わって金融業者と交渉し、借金を減らしてもらったり、分割回数を調整してもらったりできます。ペナルティーとして、5年ほど金融事故として記録されます。
借金を減額してもらい、残りを3年で完済する方法です。数千万単位から百万くらいまで一気に下げることもできますが、10年間ほど金融事故として記録され、官報にも掲載されます。
全ての借金を帳消しにしますが、一番リスクが高い債務整理です。10年間ほど金融事故として登録、官報にも掲載された上、住宅などの価値がある財産は全て差し押さえられます。
「借金がなくなるなんて債務整理って便利!」と勘違いしている人もいますが、そんなわけがありません。上記のようにペナルティーも非常に多く、人生設計に大きな支障が出るでしょう。
ブラックリストでも借りるなら、絶対に遅れない意思と計画が必要です。でないと、いつまでたっても借金地獄から抜け出せません。
【参考ページはこちら】
フクホーはブラックでも借りやすい?