金融機関はたくさんあれど、お金を借りるなら、やっぱり銀行が大人気。身近な存在、手厚いサポート、お得な金利が人の心を惹きつけるのでしょう。
銀行に限らずですが、お金を借りる(融資を受ける)時には必ず審査があります。借入審査と呼ばれることもあります。
この審査に通過できなければ、融資を受けることはできません。では、どうすれば審査に通過できると思いますか?
敷居が高いと感じる人も多い銀行の借入審査。通過するにはコツがいるかどうか、気になりますよね。銀行の審査に通過するポイントやコツ、ぜひチェックしてみましょう。
お得に借りたい!銀行の融資商品が大人気!
お金を借してくれる、融資してくれる金融機関はたくさんありますが、中でも人気を集めているのは銀行です。銀行を知らない人はいませんよね。
お給料の振り込みのために口座を開いたり、マイホームなど大きな買い物をする時には住宅ローンなどの申し込みをするでしょう。
銀行が人気の理由は?お得感とブランド力!
数ある金融機関の中で、銀行が大変な人気を集めているのは、率直に言えば「金利が低い」「ブランド力がある」という理由が考えられます。
消費者金融、信販会社など、金融機関はたくさんありますが、その中でも銀行は、金利が圧倒的に低いことが特徴です。比べてみると一目瞭然でしょう。
機関 | 平均金利 |
---|---|
消費者金融 | 18.0%~ |
信販会社 | 15.0%~ |
銀行 | 4.5%~ |
この通り、銀行の金利がずば抜けて低いことが分かると思います。この数字はあくまで平均的、一般的な金利にすぎませんが、実際にカードローンやキャッシングなどの融資商品を見た時、大きく違うことはないでしょう。
金利が低いということは、お金を借りたら必ず発生する利息が安くなるということです。返済総額が低くなりますので、お得に使いたいと思う人には銀行がもってこいですよね。
ブランド力も見逃せない!大手なら更に嬉しい!
金利の他にも人気を集めている理由として、銀行のブランド力が挙げられるでしょう。銀行が有名だからと言って、借りられるお金が増えたりするわけではありませんが、やはり名の通った銀行を使いたくなるのが人間心理です。
名の通った銀行のカードローンなどの融資商品は、全く名を知られていない金融機関の商品よりも人気があります。その理由としては、ブランド力は安心感を提供するという事実があるからです。
お金の貸し借りは、何よりもまず信用が必要ですよね。商品を提供する側を信用できるかできないかで、その後のお付き合いの仕方が変わってきます。銀行のブランド力は、分かりやすく信用と安心感を与えてくれるというわけです。
銀行の他には?消費者金融も身近な時代!
大人気の銀行ですが、最近では消費者金融も人気を集めています。特にここ数年、消費者金融の利用の仕方に慣れた人たちからの口コミもあり、今では銀行よりも先に消費者金融に足を運ぶ人も増えているようです。
融資専門だからこそ、銀行にはないメリットがあります。審査が速いということもメリットと言えるでしょう。銀行との違いは以下のようになっています。
機関 | 審査 | 金利 |
---|---|---|
消費者金融 | 速い(最短即日) | やや高め |
銀行 | 遅め(数日かかることも) | 低い |
消費者金融は、銀行と比較すると審査が大変速く、最短で申し込み当日に融資を受けることができます。銀行はどうしても数日かかることが多いようです。急いでいる時には消費者金融の速度が魅力的ですよね。
金利に関しては、消費者金融の方が少し高く設定されています。これは融資に特化したサービスの厚さや、審査の速さを求める時の手数料のようなものだと考えると良いでしょう。
どんな人が借りられる?申し込み資格とは
では、どんな人がお金を借りられる(融資を受けられる)のでしょうか。誰でも借りられるわけではなく、それなりにしっかりした身分証明が必要です。
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- アルバイト
- パート
- 自営業者
- 専業主婦
- 大学生
銀行の融資商品によっては、専業主婦や大学生が借りられない場合もあります。しかし、消費者金融であれば、返済能力さえあれば借りられますので、無職でもない限りは大丈夫でしょう。
銀行の審査って?必ずチェックされることとは
お金を借りる時、どうしても必要となるのが審査です。「お金を貸して下さい!」「はいどうぞ!」のやり取りで済むのが理想(?)ですが、現実はそうもいきません。
お金を貸したらきちんと(利子を含めて)返済してくれる人なのだろうか? どれくらい貸して大丈夫だろうか? と、金融機関側としてはどうしても気になるところ。
返済能力があるかどうか、期日通りに返してくれるのかを判断するため、申し込みの時には審査が行われます。この審査に通過しなければ、お金を借りることができません。
審査の内容は?チェック項目に要注目!
どんな人でも申し込みをすれば審査が行われます。その審査の項目は、一体どんな内容なのでしょうか? 「お金を貸しても大丈夫」と、銀行側が判断する最低限の項目は、以下のようなものだと言われています。
- 一定の収入があるかどうか
- 申し込みが可能な年齢か
- 他社からの借り入れはあるか、あるとしたらどの程度の金額か
一定の収入があるかどうか、というのは、何よりも「返済するお金を都合できるかどうか」ということです。この基準が満たされなければ、とてもではないですが、お金を貸すことはできませんね。無職の人が借りにくいのはこれが理由です。
年齢についてですが、これはどちらかと言うと、低い年齢よりも高い年齢、つまり老人に対してチェックが行われることが多いようです。年金生活者であったり、あまりにも高齢であったりすると、先々の返済の計画が立てにくいことがあるからです。
銀行によって違う?それでも共通する項目とは
銀行によっては、今説明したチェックポイントの他にも審査項目が存在します。銀行によって基準が違うので、一概にまとめることはできません。
そう考えると、ひとつの銀行でNGだったからと言って、もうお金が借りられないんだ…! と絶望する必要はないのかもしれません。気を取り直して他の銀行に申し込んでみるもの良いでしょう。
ただし、新しく申し込みをする場合は、ある程度の期間を空けてからの方が良いとされています。あまりにも短期間に複数の申し込みをすると、お金に困りすぎているのでは? と推測され、逆に審査に通過できなくなってしまう可能性があるのです。気を付けたいところですね。
過去の履歴に注意!クレヒスは何より大事!
金融関係の過去の履歴をクレジットヒストリーと言います。よく「クレヒス」と略されますので、ここでもその呼称を使いますね。このクレヒス、あなたが思っている以上に、もしかすると重要視されることがあるかもしれません。
たとえば過去、あなたがお金を借りたことがあるとします。その返済の時、もしかすると通常の返済日より数日遅れてしまったり、あるいは数ヶ月も滞納してしまったかもしれませんね。
こういった記録が全て保管されており、申し込みの審査の段階で相手に知られると、高確率で審査に通ることができなくなります。相手側は「お金についての姿勢が信用できない」と、このクレヒスから判断するわけです。
銀行によっては、一度、数日程度の遅れなら、審査に影響しない方針を取っているところもあるようです。しかし、何度も繰り返したりした場合は、審査に通ることは大変難しいと考えておいた方が良いかもしれません。
債務整理経験者? 過去は簡単に消せない!
クレヒスでもっともまずいもの、俗に言う「ブラック」の頂点として君臨するのが債務整理です。債務整理とは、借金を減らし、返済が楽になる最後の手段です。金利などが軽くなるので、利用者側としては助かる方法です。
しかし金融機関側としては、貸していたお金の元金が返ってくればまだましな方で、最悪の場合は元金すら返ってこなくなるという、最悪の手段を選ばれたことになってしまい、とてもではありませんが、歓迎するはずがないですよね。
種類 | 内容 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
任意整理 | 弁護士などによる業者への交渉 | 督促が止まり、金利負担や利息がカット | 借金免除ではない&新規借入不可(5年) |
自己破産 | 個人でも手続き可能 | 借金が免除される | 財産没収&新規借入不可(10年) |
代表的な二つの例をご紹介してみましたが、どちらもデメリットが大きく思えませんか? 過去にこんな経験がある人は、かなりの確率、むしろほぼ100%の確率で審査に通過しない覚悟を決めておいた方が良いかもしれません。
クレヒスは長くあなたの信用に影響を及ぼします。債務整理などは、よほどの理由がなければ直面したくないものです。計画的に返済することをまず考えていきましょう。
どうしてクレヒスがバレる? 信用情報機関を知っておこう!
「どうして他の金融機関でのクレヒスが分かるの?」と思う人も多いでしょう。中には、「個人情報を横流ししているに違いない!」と勘違いしてしまう人もいるかもしれません。それくらい、この業界では個人情報が共有されています。
これは個人情報を横流ししているわけではなく、銀行は、信用情報機関というところに合法的に記録されている情報を自由に閲覧する権利を持っているからです。
信用情報では、どんな金融機関でどんな申し込みをしたか、どれくらいの金額を借り入れているか、その残額は、などが分かるようになっています。過去の返済トラブルなどもここで分かりますので、審査に影響があるとすれば、ここでの情報の照合の結果だと考えられます。
在籍確認も重要!専業主婦でも通過可能!
審査に影響があることで有名で、かつ、あまり好かれていないのが「在籍確認」です。これは申し込みの時に申告した勤務先に、確認の電話が入るというものです。何の確認かと言うと、「本当にこの会社にお勤めしているか」というもの。
中には無職でも、会社員と偽って申し込みをする人がいるかもしれません。それでは返済能力が期待できませんよね。また、信頼を欠く態度です。そういったことも踏まえ、職場に確認を行うこといなっています。
この在籍確認が嫌われる理由は、職場に電話をかけられることが嫌だというものです。「お金を借りることを会社の人に知られたくない」と言う人には、何よりも嫌なものであることは確かでしょう。
専業主婦でも大丈夫! 在籍確認もばっちり!
「会社への在籍確認だと、お勤めをしていない専業主婦はお金を借りられないの?」という質問をよく聞きます。確かに専業主婦は家の外で働いていませんし、在籍確認のしようもありません。返済能力も確保できないと思われがちですよね。
しかし、まず返済能力については、世帯主(ご主人)に一定の収入があれば可能です。奥様が家計を握っているのなら、ご主人のお給料から返済額をやりくりすることは可能ですよね。そういった理由で専業主婦でもOKとなっています。
専業主婦に限らず、以下の人たちも今までは在籍確認が難しいとされていましたが、現在ではかなり間口が広がっています。
- 契約社員
- 派遣社員
- アルバイト
- パート
昔は正社員しか借りられないという噂もあったくらいですが、今は在籍確認ができ、返済能力さえあれば、多少不安定な社会的身分でも借入ができるようになっています。
銀行で借りられる!計画的に使っていこう!
いかがでしたか? 銀行で借りたいと思っている人は、クレヒスや申し込み方に気を付けていきたいものですね。信用情報機関にあまり良くないデータが登録されている人は、一定の期間は静かに申し込みを我慢しておきましょう。
銀行のカードローン、キャッシングは、確かに金利が低く、何より使いやすいことが魅力です。しかし、使い過ぎてしまうと泣きを見ることになります。
債務整理の憂き目に遭わないよう、借りるとしても計画的に借り入れをし、返済に気を付けて、自分のクレヒスを傷つけないようにしましょう。
【参考ページはこちら】
銀行で借りたいあなたにアドバイス