家族と共に暮らす日々はかけがえのないものですが、それを維持するにはたくさんのお金が必要です。特に、子供ができれば大人になるまで教育費がかかるので、かなりの出費が発生します。
だから教育費に悩むご両親は多いのですが、なにも自前で用意するだけではありません。幸いなことに、『教育費をまかなえる融資方法』は多数存在し、それらを利用することで子供に理想の進路を進んでもらえます。
今回は、教育費にも便利な3つの方法をご紹介します。それぞれを見比べ、ご家庭にとって最適な方法を選びましょう。
教育費に使える3つの方法とはどんなもの?
最初に、『教育費にも使える融資』について、軽く触れてみましょう。
- 教育ローン
- 用途自由な現金融資
- 奨学金
「教育費なら専用のローンしか使えないの?」と疑問に思っていたかもしれませんが、そんなことはなく、選択肢はきちんと用意されています。
もちろん専用ローンほど用途が限定される分、相応の利点も備えている場合が多いでしょう。ですが、どんな用途でも専用ローンが最適とは限らず、ケースごとに選ぶべき融資が変わります。
教育費の確保は子供の成長に大きく影響し、安定して資金が用意できればご両親も安心ですね。そのためにも利用可能な融資について勉強し、来たるべき支出に備えておきましょう。
教育費といえばコレ!?専用の融資を受けてみよう!
教育費に使える融資は数あれど、専用の融資として有名、そして実際に使いやすいのは『教育ローン』でしょう。
教育ローンの利点については、以下が特に目立ちます。
- 低金利な融資を受けられる
- 大金を用意してもらえる
- 家庭の余裕に合わせて返済ペースが調整できる
- 親が借りるので子供の将来に負担を残さない
教育ローンは主に一部の銀行が提供しており、普通の汎用ローンに比べて大変低金利です。銀行は元から金利が低めなのですが、それよりも劇的に低負担で返していけます。
また、返済の分割回数も柔軟に決められるため、余裕があるなら早期完済で利息負担を減らし、若干不安なご家庭なら10年以上のゆっくりとした返済もできます。
「お金が足りないから、子供に勉強させられない…」そんな悲しい思いをする前に、ぜひ教育ローンを検討してみましょう。
必要条件に注意!教育ローンを借りる前に気をつけること
教育ローンは子供の未来を支える融資ですが、慈善事業ではありません。融資を受ける以上は返済が必要ですし、審査もあります。
具体的には、以下のような条件を求められやすいです。
- 融資を受ける保護者に安定した返済能力はあるか
- 子供は融資対象の学校に通っているか
両親の返済能力はさておき、意外なのが『融資対象の学校に通っているかどうか』です。どんな学校でも融資してくれるわけでもなく、通う学校次第では融資を受けられないでしょう。
教育ローンに申し込むなら事前に確認しておき、自分たちが融資を受けられるかどうかをチェックしておくと、無駄な手続きを減らせます。
柔軟さが魅力?教育費確保に現金融資を活用しよう!
続いて、教育費の確保はもちろんのこと、多用途な『現金融資』について説明します。なお、現金融資とは主に以下が該当しており、好きなものを選択可能です。
- カードローン
- フリーローン
- クレジットカードキャッシング
こうした現金融資の利点は、先述の教育ローンに比べて大きく異なっています。
- 用途自由なので教育費以外にも使える
- 審査が早く最短でその日に借りられる
- 比較的審査が緩く通りやすい
教育費以外にも使えるというのがポイントで、カードローンの場合はいつでも融資を受けられることもあり、家族全体のためにも利用できます。
たとえば、「教育費のためにカードローンを作ったけど、後から子供がけがしたときの医療費にも使えた!」みたいに、用途が限定されないからこその利点を活かしましょう。
教育にしか使わないなら微妙!?現金融資は良く考えて選ぼう
最初にも触れましたが、融資は『用途が限定されるほど別の面で利点が増える』ため、現金融資を教育費のみに使うなら、以下の点は注意しましょう。
- 金利が高い
- 限度額が少なめになりやすい
- 消費者金融の場合は年収で借入額が規制される
現金融資は教育専用のローンに比べ、融資の基本である限度額と金利の双方で劣りやすく、必要額に届かなかったり、利息負担が大きくて返済が大変になったりします。
中には大変条件が良いカードローンもありますが、それらで教育ローン並みに借りるなら、審査も相当厳しくなるでしょう。それだと、現金融資の利点が丸ごと一つなくなりますよね?
そのため、現金融資は単体で使うよりも「教育費は教育ローンで、それ以外の出費にはカードローンを使う」みたいに、使い分けするほうが好ましいかもしれません。
学生本人が利用可能!奨学金で夢を掴むには
ここまで説明した融資は、どれも『両親が子供のために借りて、返済も保護者が行う』というものでした。しかしこれから紹介する『奨学金』は、それと大きく異なる特徴があります。
- 奨学金は学生本人が融資を受ける
- 返済は社会人になってから行う
- 返済が難しいなら猶予をもらえる
- 金利が極めて低い上に成績優秀なら無利息もあり得る
通常の融資との最大の違いは、『学生である本人が借りる』ことで、就職まで順調にこなせれば、両親に負担がかかりません。
(⇒学生でもキャッシングはできるの?)
借りるのも返すのも大変!?奨学金を受けるなら知りたいこと
奨学金は、『全てが順調に進めば』非常に魅力的な融資プランです。ですが、この方法は『借りるのも返すのも難しい面』があります。
- 成績などによっては奨学金を受けられない
- 社会人になってから長期間返済が続く
- 返済に遅れると他の融資利用にも影響がある
また、大学で必要になる教育費は多額で、それを社会人になりたてから返済していくのは、想像以上に大変です。「一生の大部分を返済に追われていた…」という意見もあるため、「本当に奨学金を受けてまで通うべきか?」を再三考えましょう。
卒業後が大事?教育で融資を使うなら覚えておきたいこと
どんな融資も教育費に使うなら、一長一短があるため、ご家庭の状況により選ぶ必要があります。ただし、教育のために融資を受ける以上、忘れたくないことは同じです。
それは、『教育ローンは一人で返すのが基本的に困難』なため、卒業後は家族で協力して返済するという意思ですね。
特に奨学金で顕著なのですが、『借入額が大きすぎるため一人で返済していくと、高確率で行き詰まる』のです。返済が滞ると遅延損害金だってありますし、今後の人生で他の融資も組めなくなります。
なので、教育費による融資返済では、以下のことを心がけましょう。
- 名義に関わらず家族でお金を返していく
- 卒業後すぐに一人暮らしはせずに一緒に暮らして生活費を返済に回す
どれも当たり前のことですが、卒業前にしっかりと意識しておくと、社会人になってから素早く完済できます。
【参考ページはこちら】
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