東北地方を営業エリアとしている「東邦銀行」をご存知ですか?地方銀行のひとつなのですが、ここのカードローンがなかなかおもしろいんです。
「でも、地方銀行のカードローンってそんなに種類もないし、金利も高いんじゃないの?」と思っている方…いませんか?
(⇒おすすめのカードローン情報はこちら)
そんなことはありません!最近では地方銀行の方が金利が低かったり、それ以外にも便利な特徴があるなどどんどん個性的な商品が増えているんです。東邦銀行のカードローンもそのひとつ。
東邦銀行には3種類のカードローンがあるのですが、それぞれが全く違う特徴があって選びやすいのもポイント。どんな商品なのか見てみたくないですか?
口座があるならWEBから!「TOHOスマートネクスト」
東邦銀行のメインカードローンといってもいいでしょう、「TOHOスマートネクスト」を最初にご紹介します。
TOHOスマートネクストには
- カードローン型
- フリーローン型(一括借り入れ型)
の2つがあるのですが、今回は「カードローン型」をメインに紹介していきたいと思います。
パート・アルバイトでも収入があれば利用可能!
まずは利用条件から見てみましょう。一般的なカードローンと条件は大差なく、
- 契約時の年齢が20歳以上満65歳
- 安定した収入がある(パート・アルバイトOK/専業主婦・学生・年金収入のみは不可)
- 保証会社の保証を受けられる
と多くのカードローン商品に見られる条件と変わりません。ただ、銀行カードローンながら専業主婦の方の利用は不可、と明言されていますので、お金を借りたい専業主婦の方は今回は残念ながら対象外ですね。
(⇒主婦でも借りられるカードローンはある?)
借り入れ極度額は12種類!金利は限度額によって変動
TOHOスマートネクストの利用限度額(借り入れ極度額)は以下のように12種類と、細かく分かれています。
審査の結果、指定された金額以内で極度額を自分で決めることが出来ます。例えば、審査で「300万円コースまでならOK」と言われた場合、100万円コースを選んでもよし、200万円コースを選んでもよし…ということです。400万円や500万円は選べません。
金利は借り入れ極度額に応じて変動するタイプで、12種類ではなく5種類とだいぶコンパクトに抑えられていますよ。
借り入れ極度額 | 金利 |
---|---|
100万円未満 | 14.6% |
100万円以上200万円以下 | 12.8% |
200万円超300万円以下 | 9.8% |
300万円超400万円以下 | 7.8% |
400万円超500万円以下 | 4.8% |
大手都市銀行のカードローンと同じくらいの金利で借りられるので十分お得!といえるのではないでしょうか?極度額によって金利が決まっているので、自分が借りられるであろう範囲の利息はどのくらいになるのか…と計算しやすいところも嬉しいですね。
返済は引き落としでラクラク!残高によって額は変動
借り入れはATMなどで簡単に出来ますが、返済がいちいち振り込みやATMでの入金…となるとちょっと面倒ですよね。でも大丈夫!TOHOスマートネクストは毎月10日に自動で指定した口座から引き落としてくれるから、返済忘れもなくラクラクなんです。
返済額は毎月10日の引き落としの際の借入残高に準じています。
借入残高 | 返済額 |
---|---|
1万円未満 | 借入残高全額+利息分 |
1万円以上50万円以下 | 1万円 |
50万円超100万円以下 | 2万円 |
100万円超200万円以下 | 3万円 |
200万円超300万円以下 | 4万円 |
300万円超400万円以下 | 5万円 |
400万円超500万円以下 | 6万円 |
この毎月の返済に加えて、追加で返済したい場合はカードローン専用口座にATM、または店頭(窓口)から入金することで追加で返済することが可能です。ただし、WEB契約型の場合は店頭窓口での追加返済は出来ません。いきなりでてきたWEB契約という単語ですが、次で詳しく解説しますね。
店頭に行く必要ナシ!WEB完結で契約が可能
この商品の大きな特徴といってもいいのは「WEB完結」で、申し込みから契約まで一切店頭などに行かずにWEB上で手続きができることです。大手の消費者金融や都市銀行であればWEB完結が可能なことは多いのですが、地方銀行は申し込みこそWEBからできるものの、契約は店頭というのが一般的です。
しかし、TOHOスマートネクストなら東邦銀行の預金口座のキャッシュカードを持っている人であれば誰でもWEB完結で利用可能になるんです!キャッシュカードを持っていない方は残念ながら店頭・あるいは郵送での契約になります。申込方法など以下のように違いが出てきます。
項目 | キャッシュカードあり | キャッシュカードなし |
---|---|---|
申込方法 | ・パソコン ・スマートフォン |
・パソコン ・スマートフォンまたは携帯電話 ・電話 ・FAX ・郵送 |
審査結果の通知 | メール | 電話 |
本契約 | WEB上 | 店頭または郵送 |
申し込みから利用までの時間が早いのは断然WEB完結(WEB申し込み)なので、キャッシュカードを持っているなら絶対にWEB完結申し込みがオススメです!
住宅ローン利用者なら断然コレ!「あんしんプラス」
次にご紹介するのは、東邦銀行で住宅ローンを利用している(返済中)方向けのカードローン「あんしんプラス」です。
利用条件としては住宅ローン利用中、という大きな壁が立ちはだかってしまいますが、この壁をクリアしている方であればカードローンとは思えないほどの低金利でお金を借りることができちゃいますよ!
条件は住宅ローンの利用が必須。それ以外は特別なものナシ
それでは、あんしんプラスの利用条件はどのようなものか、内容を見てみましょう。
- 申込時に住宅ローン利用中(住宅金融支援機構の利用及び完済済みの方は除く)
- 返済に見合う収入がある
- 申込時の年齢が満20歳以上満65歳未満(満69歳時点で全額返済)
- 過去に不渡りや延滞事故がない
このように、住宅ローンの利用が必須ではありますが(当然ですね)、それ以外は年収の制限などもなく住宅ローン利用者専用カードローンの中では条件はゆるめになっているように思われます。
借り入れ極度額は6種類、かつ金利は固定で少額借り入れもお得!
あんしんプラスの借り入れ極度額(利用限度額)は全部で6種類。50万円からスタートと、まさにあんしん!な限度額で利用することが可能です。
TOHOスマートネクストに比べると限度額の単位が大きく、50万円を除けば100万円単位でステップアップ。たくさん借りたいという方のニーズにも応えることができるラインナップと言えそうです。
そして何よりも注目したいのが金利。あんしんプラスはなんと固定金利で
と、さすが住宅ローン利用者専用というだけあって金利の低さはバッチリ。都市銀行や大手消費者金融の最低金利レベル…つまり、700万円や800万円の利用限度額で契約した時と同じくらいの金利で借りられちゃいます。
しかもさらにすごいのが固定ということ。多くのカードローンでは借り入れ極度額(利用限度額)によって金利がある程度固定されているのは、カードローンに興味をお持ちの方なら基本のこととしてご存知だと思います。借り入れ極度額が低くなるほど金利は高くなる…それがセオリーです。
あんしんプラスはその点固定金利なので、借り入れ極度額が50万円であっても500万円であっても、同じ4.5%で借りられます。少額の借り入れなほど金利的にお得といえるかも!?
返済は「TOHOスマートネクスト」と同じ!基本は引き落とし
返済はTOHOスマートネクストと基本的に同じです。毎月10日に、返済額引き落とし時点での借り入れ残高に応じて以下の金額が自動的に返済用口座として指定した預金口座から引き落とされます。
借入残高 | 返済額 |
---|---|
1万円未満 | 借入残高全額+利息分 |
1万円以上50万円以下 | 1万円 |
50万円超100万円以下 | 2万円 |
100万円超200万円以下 | 3万円 |
200万円超300万円以下 | 4万円 |
300万円超400万円以下 | 5万円 |
400万円超500万円以下 | 6万円 |
あんしんプラスでも任意返済をすることが出来、カードローン専用口座へのATMからの振り込み、あるいは店頭での入金によって元金を計画的に減らすことも可能です。
仮審査の申し込みは様々な方法で。本契約は店頭のみ!
契約についても触れておきましょう。あんしんプラスの基本的な契約の流れは
と、4つの手順を踏むことになります。どのような申込方法があるとか、どれくらいの時間で審査結果が出るのか?といった細かい部分について見ていきたいと思います。
まずは仮審査の申し込み方法。こちらは「インターネット」、「電話」、「FAX・郵送」の4つから選ぶことが出来ます。それぞれの違いやメリット・デメリットなどを見てみましょう。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
インターネット | ・24時間申し込み可能 ・お手軽 |
・居住地あるいは勤務地が福島県内、 または宮城県仙台地区の方しか利用できない |
電話 | ・仮申込みも相談も可能 ・携帯電話やPHSでもOK |
・平日は9:00~17:00、 土日は9:00~16:00と時間制限がある |
FAX・郵送 | ・パソコンがない方や 電話が苦手な方でも申し込める |
・郵送の場合、申込書類が到着するまで 時間がかかる ・申込書をプリントアウト、あるいは 店頭でもらってくる必要がある |
それぞれメリット及びデメリットがありますので、自分に合ってそうな方法を選ぶのが一番ですね。
さて、仮申込みが終わると、申し込んだ人が本人かどうか確認するために連絡先に電話がかかってきます。携帯電話を連絡先に設定しておくといいでしょう。(こちらもご参考に→在籍確認なしのカードローンはある?)
本人確認が終われば仮審査に入ります。仮審査の連絡は早く、12時までに東邦銀行側が申し込みを確認すれば原則即日に、12時以降であっても原則翌日には仮審査の結果が電話にて報告されます。
仮審査に可決していれば店頭での契約となります。仮審査の有効期間は「3ヶ月」なので、できるだけ早めに時間を作って契約することをおすすめします。せっかくの結果がパアになってしまうともったいないですもんね。
金利の引き下げのチャンスも?「メインサービスカードローン」
東邦銀行のカードローン3種類、最後にご紹介するのは「メインサービスカードローン」です。カードローンはTOHOスマートネクストがかなり推されているため、メインサービスという名前がついても扱いは少々小さいのですが(笑)、他にはない特徴を持っているカードローンです!
特に、東邦銀行をずっと使っているという方には一番おすすめできるカードローンかもしれません。
利用条件はシンプル。しかし年収制限なども
メインサービスカードローンの利用条件も、他のカードローンと同様に基本的にはシンプルな内容となっています。
- 年齢が満20歳以上満70歳未満
- 勤続年数が1年以上 (新卒者を除く/自営業の場合は営業年数)
- 前年の年収が120万円以上
シンプルですが、勤続年数や年収などに制限があるところがポイントです。とはいえ、社会人として働いている方であればそんなに厳しい条件ではないと思います。他のカードローンに比べて利用できる年齢が高くなっているのもポイントですね。
利用限度額は最高でも200万円。プチとしては十分!
メインサービスカードローンの借り入れ極度額(利用限度額)は最大で200万円と他2つのカードローンに比べては少ないですが、プチカードローンとして考えると十分。コースは全部で3(5)種類で、以下のように分類されています。
この商品も金利は固定で、基本の金利設定は
と、正直いって特別目立つような金利ではないのですが…。ですがですが!この金利に関して、他の2種類のカードローンにはない絶対的な特徴があるんです。
金利が最大-3.1%!?東邦銀行がメインバンクならお得に
メインサービスカードローンには、「金利優遇」という他にはないサービスがついています。そう、確かに基本的な金利は12.1%なのですが、東邦銀行の利用状況(取引状況)に応じて、最大でなんと「3.1%」も金利優遇を受けることができるんです。一番低い金利で「9%」になる、ということですね。
取引状況というと、何か取引をしていないとダメなの?と思ってしまうかもしれませんが、言ってしまえばどれだけ東邦銀行を利用しているか、ということです。具体的には以下のようなものが「取引」に当たります。
具体的にはどういうことをすれば金利優遇になるの!?と気になるところですよね。残念ながら、具体的に「これをすれば金利が優遇される!」と明記されていません。ですが、東邦銀行のポイントサービスを見ると、「取引」に当てはまるのが何かは見えてきます。
内容 | ポイント |
---|---|
給与振込または年金振込 | 30 |
公共料金の支払い口座に指定 (電気・電話・ガス・水道・NHK) |
各5 |
税金の支払口座に指定 (国税・市町村税) |
5 |
東邦JCBカードまたは 東邦VISAカードを所持 |
10 |
東邦Alwaysカードを所持 | 30 |
財形預金 | 10 |
住宅ローン(住宅金融支援機構) | 30 |
個人ローン | 15 |
国債 | 10 |
ダイレクトバンキング | 10 |
取引年数が10年以上 | 10 |
これらはごく一部で、他にも定期預金や外貨預金など、預け入れによっても5ポイント~15ポイントがもらえ、ポイントの合計数によって4つのステージのどれかに属することになります。
ステージによって受けられるサービスが変わってくる(ポイントが多いほどよりよくなる)のですが、その中でメインサービスカードローンの金利も優遇される可能性があります。
とはいえ、ポイントサービスのステージ特典にはメインサービスカードローンの金利について言及されていないので、具体的にどのくらいの取引状況であれば-3.1%となるのかは残念ながらわかりません。給与振込・公共料金の自動支払いなどは鉄板といえる取引条件なので、この2つだけでも1%程度は引き下げがありそうですが…。
返済方法は利用限度額によっては自由に選べる!?
返済方法についても、他の2種類のカードローンとちょっと違います。先ほど借り入れ極度額について3(5)種類と説明しましたが、そこがポイントになります。
100万円コース及び200万円コースは随時返済型を選ぶことはできず、約定返済型のみとなります。
返済方法及び返済額、利息の返済方法はそれぞれのタイプで以下のようになります。
随時返済型 | 約定返済型 | |
---|---|---|
返済方法 | カードローン口座へ直接入金 | 毎月10日に借り入れ金額にかかわらず 一定の金額を指定した口座からの引き落とし |
返済金額 | 指定なし(自由) | ・50万円コース … 1万円 ・100万円コース … 2万円 ・200万円コース … 3万円 |
利息の返済方法 | 毎年2月と8月の第3土曜日に借入残高にプラス | 毎月10日に前1ヶ月分を借入残高にプラス |
どちらの返済型がいいか、というのは借り入れ状況や返済プランによって変わるので一概にどちらがいいとは言えないのですが、コツコツ確実に返済していきたい方は約定返済型、ちょっと借りてすぐに返済したい!という方は随時返済型の方がいいでしょう。
随時返済型は自分で好きな金額を返済できる分気楽なのですが、返済をサボっていると利息の積み上がり方は約定返済型よりも多くなりますので、注意が必要です。
女性向きのフリーローンもあり!借り入れ商品はかなりの充実
3つそれぞれのカードローンも非常にバラエティに富んでいますが、今回はご紹介できなかったフリーローンも魅力的な商品がそろっています。
TOHOスマートネクストの「フリーローン型」はカードローン型と同様にWEB完結申し込みが可能で500万円まで借りることができる、スピーディさが魅力です。一括で借りられるのでまとまった資金がほしい時には重宝しそうですよね。
女性であれば「キララ」というフリーローンがおすすめ。子育てや結婚、旅行や自分磨きなどの用途に使えるフリーローンで、金利は変動であれば3.5%、固定でも5.0%と安心の低金利です。カードローンよりは利便性は低いのですがまとまったお金をこの時にだけ借りたい!というならこちらの方が使いやすいでしょう。
このように魅力的な商品はカードローンだけでなくフリーローンでもたくさん。中にはメインサービスカードローンのように金利優遇の対象となる商品もあります。
特に東邦銀行をずっと使っている、口座を持っているという方はよりお得に使える可能性が高いので、わざわざ大手で借りるよりも、いつも身近にある東邦銀行のカードローンを候補に入れてみてはいかがでしょうか?
【参考ページはこちら】
専業主婦が借入しにくくなった背景とは