最近は、サロンを開業する方が増えていますよね。ネイル、エステなどの美容系はもとより、主婦だった女性が自宅サロンでお花やお料理を教えるのも流行しています。今はお客さんの側でも、「いつか自分でサロンを始めるのが夢!」という人も多いですよね。
でも、実際サロンを立ち上げるとなると、資金が必要です。貯金だけでまかなえればいいですが、なかなかそうもいかないケースも多いですよね。
では、いざサロンを始める時の資金はどのように集めたらいいのでしょうか?どこから借りるのがベストなのでしょうか?その辺りのことを掘り下げて考えてみましょう。
銀行は事業資金調達のファーストチョイス!どんな特徴があるの?
一般的に、「商売するときにお金を借りるところ」と言われて思い浮かぶのって、やはり銀行という方が多いのではないでしょうか?
サロンを立ち上げるにあたって銀行でお金を借りてみたくても、初めてだとちょっと不安に思ってしまいますよね。
ビジネスローンは開業資金には向かない?
世間のイメージ通り、確かにどこの銀行にもビジネスローン商品があります。ただ、銀行のビジネスローンは、利用条件として「2年以上営業していること」というのが含まれるところが多いのです。
細々とでもサロンを2年以上続けているという経歴を持っていて、場所を移転したり改装したりして新規オープンするための資金を借りるのであれば、どの銀行のビジネスローンでも利用条件を満たせるはずです。
ですが、まったく初めてサロンを立ち上げるのであれば、おそらく一般的な銀行のビジネスローンは使えないところが多いと思われます。では、銀行では開業資金は借りられないのかといえば、そうでもありません。
事業向けフリーローンを狙う!
また、フリーローンとは別に、開業資金にも使える事業向けローン商品を扱っている銀行もありますので、銀行で借りたい方は、これを狙ってみましょう!
銀行で借りるメリットとしては、やはり日頃のお付き合いを勘案してもらえる可能性があるというところでしょうか。消費者金融と比べれば金利の低さも魅力です。
中京銀行 事業者向けフリーローン「はやわざ‐α」
サロンの立ち上げ資金にも使える銀行ローンとして、中京銀行の事業者向けフリーローンをご紹介します。(こちらもご参考に→個人事業者におすすめのキャッシング情報)
項目 | 内容 |
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限度額 | 10万~300万円(5万円単位) |
金利 | 固定金利方式 5.9% 8.4% 12.9%のいずれかを銀行が選択 |
利用条件 | 個人事業主または法人代表者・役員 20歳~最終返済時76歳までの人 安定継続した収入がある人 中京銀行の営業区域内に自宅か事業所がある人 保証会社の保証を受けられる人 |
使い道 | 自由 事業性資金・開業資金でも可 その他、教育資金やリフォーム資金なども可 |
担保や保証人は不要で、しかも提出書類は本人確認書類(運転免許証など)のみというのが、大きなメリットです。ビジネスローンでは見積書や事業計画書などが求められることが多いのですが、それらも不要なのですから、とても手軽に申し込めますね。
自宅か事業所が中京銀行の営業区内でないと借りられないのが玉に瑕ですが、愛知・三重・静岡の中京地区以外にも、東京・大阪・奈良にも支店はあるので、意外と多くの人に利用してもらえるのではないでしょうか。
消費者金融でも事業性資金は借りられる!うまく利用しよう!
銀行はやはり手堅く安心なイメージがあり、事業資金としてまず最初に検討されがちですが、実は消費者金融にもビジネスローンなど、サロン立ち上げのための借入ができるところがあるんです。
プロミスの自営者カードローン
大手消費者金融のプロミスには、通常のカードローンだけではなく、自営者向けのカードローン商品もあるんです。その概要をご紹介します。
項目 | 内容 |
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限度額 | 300万円まで |
金利 | 6.3~17.8% |
利用条件 | 20歳~65歳までの自営者 |
使い道 | 生計費および事業費 |
消費者金融とあって、先にご紹介した中京銀行のものよりも若干金利が高めな印象はあります。しかし、居住地区などの制限はなく、多くの開業の夢を持つ人に利用してもらえます。
提出書類は
- 本人確認書類
- 収入証明書類
- 事業実態を疎明する書類
が必要です。「事業実態を疎明する書類」とは、営業許可証や領収書などです。新規立ち上げの場合はじゅうぶんに揃えられないかもしれませんが、その場合は一度相談してみましょう。50万円以内なら収入証明書類が不要なこともありますので、相談の価値はあるかと思います。
アイフルの事業サポートプラン
消費者金融の事業性資金にも使えるローン商品を、もうひとつご紹介します。それが、アイフルの事業サポートプランです。概要は以下のようになっています。
(⇒アイフルでお金を借りたい人必見!)
項目 | 内容 |
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限度額 | 1万~250万円まで |
金利 | 12.775~18.0% |
利用条件 | 記載なし |
使い道 | 事業資金 |
金利がちょっとお高いですが、審査の早さは折り紙付きで、最短で即日融資も可能というスピーディーさです。急いで資金調達したい人にはオススメですね。
必要書類は
- 本人確認書類
- 確定申告書
- 事業内容確認書
となっています。事業内容確認書はアイフルのサイトからダウンロードできますので、気になる方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
意外と知らない!?安心して借りられる日本政策金融公庫とは?
さて、ここまで銀行と消費者金融による開業資金について見てきましたが、ここからは「日本政策金融公庫」という機関についてご紹介します。
日本政策金融公庫とは?
日本政策金融公庫とは、簡単に言えば個人や法人に対して、開業資金や事業の運転資金などを融資してくれるところです。
どんなサービスがあるの?
日本政策金融公庫には、実に様々なビジネスシーンをサポートしてくれるサービスが存在します。中でも、サロン立ち上げに関するサービスを、以下の表でご紹介します。
サービス名 | 対象になる人 |
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新規開業資金 | 新たに事業を始める人や開業から約7年以内の人 |
普通貸付 | 事業主(ほとんどすべての業種で可) |
女性・若者/シニア起業家支援資金 | 女性または30歳未満か50歳以上で新規開業する人 もしくは開業から約7年以内の人 |
生活衛生新企業育成資金 | 理・美髪業や飲食店などを新規開業する人 |
サロン開業に関するサービスだけでも、こんなにあります。女性や若者ならば、さらに選択の幅が広がっています。
日本政策金融公庫のメリットとデメリット
日本政策金融公庫のメリットとしては、国の機関なので安心であることの他に、低金利で多額の融資を受けられるというのが挙げられます。
金利は一律には言えませんが、無担保・保証人無という条件だと、年1.0%~2.9%という驚きの低金利となっています。また、貸付限度額は、新規開業資金なら7,200万円、生活衛生新企業育成資金なら7億2,000万円までとなっています。
デメリットは、やはり手続きが煩雑ということでしょう。
サロンを新規開業する場合には、創業計画書を提出しなければならず、申し込み人の経歴から資金の調達方法、売り上げの見込みなど様々な項目を記入しなければなりません。その他、資産や負債が分かる書類も提出しなければなりません。
また、ネットで申し込みから手続きまでを終えられる消費者金融と違って、申し込み後に面談があります。場合によっては担当者が事業所を訪問することもあり、かなり慎重に厳しく審査されます。
それぞれにメリットとデメリットが!どこで借りるかは自分次第!
夢のサロン立ち上げにあたって、資金に頭を悩ませている人のお役に立てるよう、銀行から消費者金融、さらには日本政策金融公庫までをご紹介してきましたが、ご自身に合いそうな資金調達先が見つかったでしょうか?
新規開業だと銀行はちょっとハードルが高いかもしれませんが、消費者金融ならお手軽に迅速に借りられるというメリットがあります。日本政策金融公庫も、検討の価値はありますね。
どこで借りるにしてもそれぞれメリットとデメリットがありますので、慎重に比較してご自身に合ったところを選んで、夢のサロンへの一歩を踏み出してくださいね!