皆さまも、ブラックという言葉をお聞きになったことはあると思います。
ブラックというのは、過去に返済遅滞などの事実があり、どの金融機関からもお金を借りられないといった状態の方のことですね。
しかし、どうして返済に遅れたという個人の借入情報が、全ての金融機関で把握出来るのでしょうか。
ここでは、個人の借入情報が何故、銀行間で通じているのかをご説明し、返済の遅れることが、いかに大事であるかを知っていただければと思います。
ブラックとは？何故どの金融機関からも借りられないのか！
世間でよく耳にする「ブラック」という言葉。もちろんあまり良い印象ではないのは分かりますね。
何か問題があって、お金の借り入れが出来ない方のことを言います。
しかし、カードローン会社や銀行、またクレジットカード会社など、どこかひとつの金融機関で返済が遅れただけで、どうしてブラックという状態になってしまうのでしょうか。
何故、どの金融機関からも借りられなくなるという、大事になってしまうのでしょう。
こうした情報が銀行間で通じているのには、理由があります。
それは、個人のキャッシング情報というのは、申し込みの段階から全てある機関に登録されていて、全ての金融機関が、その登録された記録を照会出来るからです。
すべてお見通し！？信用情報機関とは
個人のキャッシング情報が全て記録されている機関というのは、「信用情報機関」というものです。
では、その信用情報機関について、簡単にご説明致しましょう。
会員会社は、消費者の信頼性を判断するために、審査時には必ず、この信用情報機関の情報を確認しています。
そして、その消費者の返済能力を判断し、貸し付けの可否や、融資限度額の決定などを行っているのです。
では、信用情報機関には、具体的にどのような記録が、どのくらいの期間残っているのか、主な登録内容をご紹介致しましょう。
| 登録事項 | 登録期間 |
|---|---|
| 本人を特定するための情報（氏名・生年月日・住所・電話番号・勤務先など） | 契約内容に関する情報が登録されている期間 |
| 契約に関する情報（登録会員名・契約の種類・契約日・貸付日・貸付金額など） | 契約継続中及び完済日から5年を超えない期間 |
| 返済状況に関する情報（入金日・入金予定日・残高金額・完済日・延滞など） | 契約継続中及び完済日から5年を超えない期間（延滞情報については、延滞継続中） |
| 取引事実に関する情報（債権回収・債務整理・保証履行・強制解約・破産申立など） | 事実発生から5年を超えない期間 |
| 申し込みに関する情報（本人を特定する情報と同じ） | 申し込み日から6ヶ月を超えない期間 |
このように、信用情報機関には、申し込み段階から、個人のあらゆるキャッシング情報が登録されているため、会員会社である金融機関では、相手の信用情報が全てお見通しなのです。
そして、こうした信用情報を確認し、その人の返済能力に応じた、適切な貸し付けを行っているのです。
ちなみに、こうした個人の信用情報は、銀行などの、あらゆる金融機関の他、本人も申請によって開示することが出来ます。
銀行などの金融機関や、保証会社の審査に落ちた場合など、自分の信用情報を確認したい時などは、是非活用してみると良いでしょう。
返済遅滞は社会人失格！その代償は全ての金融機関に通じる
そして、この信用情報機関に返済遅滞などの記録がされると、一般的にブラックと呼ばれる状態になります。
表の通り、その記録は返済遅滞継続中から始まり、さらに事実発生から5年間は残っていることになります。
その間はブラックとして、様々な社会的ダメージを受ける場合もあるでしょう。
では、具体的にブラックになるとどうなるのか、そのダメージを挙げてみましょう。
- どの金融機関からもお金が借りられない
- 保証会社の審査に通らないため、賃貸契約なども結べない
- クレジットカードなどの利用も出来ない
- 債務整理にまで至ると、財産を失うこともある
いかがでしょうか。かなり大きな代償を払うことになりますね。
それだけ返済遅滞や返済不能というのは、許されざる事実であり、社会人として失格のレッテルを貼られても当然のことなのです。
そして、こうした代償は、信用情報機関への登録によって、銀行間はもちろん、全ての金融機関において通ずるものとなります。
そうなると、最低でも5年間は、ローンなどの借入や、様々な契約事が出来なくなるでしょう。
個人の借入情報が銀行間で通じている理由とは！
このように、個人のキャッシング情報が信用情報機関に記録されることで、ブラックと呼ばれる状態になり、その情報が、全ての金融機関に通じてしまうというしくみがお分かりいただけましたね。
どの金融機関も、審査時には必ずこの情報を確認するからです。
もちろん、キャッシング会社のみならず、最も身近で、利用率の高い、銀行間でも通じていることになるのです。
つまり、カードローンやクレジットカードのみならず、銀行での借入にまで影響してしまうわけですね。
銀行間でも通じているブラックという烙印によって、その記録が残る5年間は、かなり不便もあることでしょう。
では、そんな大変な事態に陥らないためには、いったいどうしたら良いのでしょうか。
ブラックにならないためには
そもそもキャッシングというのは、返済日にキチンと返せば、ブラックにはなりません。
しかし今や、自分のお財布代わりに、気軽にキャシングが出来る時代です。
いつでもどこでもATMから自由に現金が引き出せるのですから、お金が足りないからと、つい借り過ぎてしまう気持ちも十分理解出来ます。
こうした状態にならないためには、まずキャッシングをする際には、しっかりと返済計画を立てることです。
そして、次の2点を絶対に守りましょう。
- WEB上の返済シュミレーションを利用し、無理のない範囲で借入をすること
- 便利だからと、つい借り過ぎてしまわぬよう、強い意志を持つこと
そして、いつでもどこでも気軽に引き出せるからといって、つい借り過ぎてしまうということが無いよう、強い意志を持つことです。
いくら便利なキャッシングでも、そうした強い意志を持って借りられない人にとっては、銀行や消費者金融のカードローンは要注意だといえるでしょう。（こちらもご参考に→おすすめのキャッシング会社はこちら）
いずれにしろ、自分のキャッシング情報は、全ての銀行に通じてしまうという、重大なしくみをよく知っておくことが大切です。
そして、キャッシングしたお金は、あくまでも借金であるという自覚を持って、無理のない借入をするようにしましょう。
【参考ページはこちら】
ブラックでも借入可能なおすすめ業者は？
