銀行や大手消費者金融が取り扱っているカードローン。一言で「カードローン」と言ってしまえば同じものなのですが、その内容を細かく見てみると一概に同じものとは言えない特徴を持っています。
今回は、自分が置かれている状況別に、それぞれ適したカードローンはどこにあるか、というお話をしていきましょう。
急ぐとき、ある程度まとまった金額を借りたいとき、そして、今後マイカーローンや住宅ローンなど、大口融資を希望する予定があるときなど、それぞれの状況に合わせたカードローンの借入先選びについて考えてみます。
時間か金利か信用か、何を重要視するかで選択肢は変わる
まずは、自分が何を最優先に借入を考えているのかを理解しましょう。優先度の高い状況に合わせたカードローン探しには、自分の置かれている状況を把握しないことには始まらないからです。（こちらもご参考に→おすすめのキャッシング会社を教えて！）
何よりも時間を優先したい場合は「即日融資」が可能なところに絞り込む
急ぎの方、特に今日明日中に用立てをしなければいけない方には、「即日融資」と銘打ったカードローンのある会社からの借入がオススメです。
本来であれば金利や使い勝手なども比較検討した上で借入先を選ぶのが理想なのですが、人間いつ急な出費がやってくるか分からないものです。急ぎの際には素早く融資をしてくれるところに狙いを絞った行動を取るしかないでしょう。
時間に余裕があるときは金利などの条件を吟味して決める
借入は必要だが時間的には2～3週間の余裕がある。そのような場合は金利や借り方、返し方を含めた条件の良い借入先探しをオススメします。普段使っている銀行や周辺の金融機関が提供しているカードローンなど、複数の中から選ぶと良いでしょう。
「信用」を重視するならより慎重な借入先選びが必要になる
今、借入が必要になっているが、この先数年の間に住宅ローンやマイカーローンなどの大口融資を予定していると言う方は、ご自身の「信用」を大事にしなければいけません。
それら大口融資はカードローンとは比べ物にならない審査の厳しさがありますから、信用を損なうようなことは避けなければいけないからです。
そのような場合、カードローンの借入先選びも慎重に行う必要があります。「借りれるならどこでもいい」とはいかなくなるわけです。
即日融資希望！？とにかく急ぐなら消費者金融が狙い目
急な借入が必要となったとき、いわゆる「即日融資」や「翌日融資」が必要なときには、大手消費者金融のカードローンが一番手っ取り早い選択肢となります。
もちろん、金利などの諸条件を比較できるだけの時間的余裕があるのなら銀行のカードローンも考えるべきですが、「とにかく急ぐ」というのであれば、即日融資が可能なカードローンを選ぶのが良いでしょう。
平日の早い時間なら振込による融資も可能
もし、借りたいとなったのが平日の午前中であるなら、即日振り込みによる借入も不可能ではありません。ただし、迅速な申し込み手続きと審査通過後の契約手続きが必要となる点は把握しておかなければいけません。
行動範囲内に自動契約機がある大手消費者金融を選ぶ
即日融資でもっともオススメなのは、自宅やお勤め先の近くに自動契約機を設置している大手の消費者金融を利用することです。「大手」とは、アイフル・アコム・プロミス・ノーローンといった、日本全国から申込みができ、自動契約機も全国の主要都市に配置してある企業を指します。
各社とも、自動契約機は平日なら夜7時～10時、土日祝日でも夜7時～9時まで稼動しているので、即日でカード発行をしてもらうことが可能です。そして、その足でATMから出金（借入）する方法があるわけですね。
申し込みはPCやスマホが便利！自動契約機は契約手続きで使う
申込みから契約まで、一連の流れを一気に済ませるのであれば、自動契約機に出向いて申込みからスタートするのが手っ取り早いでしょう。しかし、この方法はあまりオススメはできません。
まず、自動契約機から小一時間ほど身動きが取れなくなります。その場で審査が始まるため、ちょっと他の用事を足してきますといったことはできないのです。
また、身分証明書や収入証明書などの不備や忘れ物をした際には、それらを取りに帰らなければいけなくなります。審査には通っても、契約手続きの際に必要書類が揃っていなければ二度足を踏むこととなるので、あまりオススメできる方法ではないんですね。
まとまった金額を借りたいなら金利をじっくり比較しよう
急ぐ必要は無いが、ある程度まとまった金額を借りたいという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、また違った観点から借入先はどこがいいかを考えなければいけません。
時間的な余裕があるなら「金利の低いところ」を探す
正直なところ、10万円程度の少額融資を数ヶ月で返済するのであれば、金利差はさほど気にすることはありません。しかし、これが50万円や100万円などまとまった金額になり、年単位をかけての返済を計画するなら金利差は結構な額になってしまいます。
そこで、時間的に余裕がある方には「金利の低いカードローン探し」をオススメします。では、効率的な金利の低いカードローン探しのポイントをご紹介しましょう。
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金利で選ぶなら消費者金融は候補からはずす
スピード重視の場合は大手消費者金融で、とお話をしましたが、金利重視の場合は一転して消費者金融からの借入はオススメしません。その理由は「金利が高いから」というシンプルなものです。
消費者金融が設定している100万円以下の金利は、概ね17～18％の年利となっています。これと比較するのは銀行のカードローンで、こちらは50万円以下ならば年12～15％の範囲内が多くなっています。
約3～5％ほどの差があるわけですが、先にも書いたように10万円程度であればこの差はあまり大きくありません。しかし、これが30万、50万と金額が多くなると見逃せない数字になっていきます。
金融機関のカードローンなら口座を持っているところから探す
消費者金融のカードローンを候補からはずすと、残りは銀行や信用金庫など「金融機関のカードローン」と言うことになります。では、この金融機関のカードローンで留意すべき点をご紹介しましょう。
まず、提供している金融機関の口座を持っている、あるいは新規で開設する必要のあるものが多くなっています。そのため、「既に口座を利用している金融機関のカードローン」を最優先に検討されるのがオススメです。
住宅ローンやマイカーローンを検討中なら借入先は慎重に選ぶ
すぐにではないが、数年のうちに住宅ローンやマイカーローンで数百万～数千万円のローンを組むことを予定している方は、より慎重なカードローン探しをしなければいけません。
他社借入は「良くない情報」として処理される可能性が高まる
これらの大口融資は審査のハードルも一気に上がり、他社からの借入が合った場合は悪影響を与える可能性がグンと高くなります。
カードローンを利用していたと言う情報は、「個人信用情報」というものの中に解約から5年は記録されることとなっています。つまり、過去にどこからお金を借りていたのかまでがしっかりチェックできるようになっているわけです。
大口のローンでは、この情報がネックになると言われています。特に消費者金融からの借入はマイナスに作用するとさえ言われているので要注意です。
カードローンをマイナスではなく「実績」として評価してもらう
ちょっと脅しのようになってしまいましたが、カードローンが大口融資の審査でマイナスに評価されることは確かです。しかし、状況によってはマイナスではなく「取引実績」に変えることができます。
それは、大口融資をしてもらう予定の銀行カードローンを利用するという方法です。こうすることで、カードローンを「他社からの借入」ではなく「当社との取引実績」に変える可能性を上げることができます。
同じカードローンの利用でも、借入先によっては評価が変わると言うことですね。数年以内に大口融資を希望する方は、是非この点を忘れないでください。
【参考ページはこちら】
サラ金のカードローンって微妙？
