お金はとつぜん必要になるもの。急いでいる時に、新規借り入れができなくなってしまうことを想像すると、恐ろしいですよね。
ローンの借入ができなくなってしまう原因はいくつかあります。すでにある借入の返済が遅れてしまうことは、その原因のひとつです。
ところが、「自分には借入なんてないから大丈夫」と思っているあなたも、油断大敵なのです。
多くの人がスマートフォンを利用している今、実は、気が付かないうちに誰もが借入をしていることになります。
たかが携帯電話代といって延滞してしまうと、ローンの借入にも影響があるのでしょうか。
その真実を、くわしく見て参りましょう。
これをしたらアウト!ブラックリストに載る仕組み
まずは、ブラックリストの基礎知識をおさらいしましょう。
ローン借入がもうできなくなる原因である「ブラックリスト入り」とはどういうことなのでしょうか。
ブラックリストなんて存在しない!
さっそくですが、「ブラックリストなんて存在しない」といったら、あなたは驚きますか?
え?ブラックリストに入ったら、ローン借入できなくなるっていうことなんじゃないの?と思うかもしれませんね。
確かに、ローン借入できなくなる状況はあります。しかし、それを「ブラックリスト」と呼ぶのは、あくまで俗語なのです。
リストというと、名前が並んでいるファイルみたいなイメージを持ちますが、実際にはそんなものはありません。
ただあるのは「信用情報機関」のみなのです。
信用情報機関とは、あなたがローンを組んだり滞納したりするとその情報が登録されるところです。
日本でローン会社が参照することができる信用情報機関は、以下の3つ。
- 全国銀行個人信用情報センター
- 株式会社シー・アイ・シー
- 株式会社日本信用情報機構
カードローンの消費者金融会社が加盟しているのは、おもに「日本信用情報機構」です。
その時に、あなたの履歴に自己破産や延滞があれば、「怪しい人」として会社に判断されて、審査に通りづらくなるのです。
そのことを通称「ブラックリスト入り」と言います。
(⇒ブラックでも借入できる銀行はある?)
ローン借入できなくなる時
以上で見た通り、ローン借入できなくなるのは、あなたの過去の履歴で事故がある時です。
しかし、延滞を一度したら、今後のローン借入が一切できなくなるというわけではありません。
こういう条件があればどの会社でも100パーセント借りられないというものではないのです。
あくまで、カードローン会社の判断ですので、「ただ1度の滞納」だけで審査に通らない場合もあれば、「自己破産」してもずっと前であれば審査に通る場合もあります。
一般的にいって、銀行や大手消費者金融会社の場合は、以下の条件に当てはまると借入は難しくなります。
- 他社に3社以上借入がある
- 延滞を繰り返している
- 5年以内に自己破産や債務整理をしている
中小の消費者金融会社ではまた少し条件が違ってきます。それも後ほど見てまいりましょう。
ブラックリスト入りしたら一生借りられない?
さて、上記のような条件に当てはまっていたら、借入は一生できなくなってしまうのでしょうか?
答えは「ノー」です。
信用情報機関にキズがついても、5~10年以内にはその情報は消えると言われているからです。
債務整理や自己破産を一度してしまうと、一生ローンを組めないと思い込んでいる方が多いようですが、実際はそんなことはありません。
ただし、一度自己破産してから、滞納などの事故を起こしてしまえば、また信用情報機関にはブラック情報が残されてしまいますので、ただ単純に時間が流れれば良いというのは間違いです。
携帯電話代を延滞したら信用情報機関に反映されるのか
今見たとおり、ブラックリスト入りしてしまう可能性のある「滞納」。
でも、一度もカードローンなど組んだことはないから、滞納は大丈夫!・・・と思っているあなたは危険です。(こちらもご参考に→ブラックでも即日借入したい人が守るべきルール)
あまり意識しないで、携帯電話代を延滞してしまう人が多いからなんです。
携帯電話代の支払いは立派なローン
ひと昔前は、携帯電話代は一括で買うのが当たり前でした。今でも0円機種はありますが、たいていの場合、10万円近くするスマホ代金を2年払いすることが多いですね。
一ヶ月の携帯電話代に、機種代も含まれているので分かりづらいですが、高い機種の最新スマホを使っているあなたはローンを組んでいることになるのです。
ちなみに、機種代0円で、純粋に携帯電話の利用料金だけを支払っていて、しかも銀行引き落としなどクレジットカードを経由しないでの支払いの場合は、
株式会社シー・アイ・シーによると、信用情報機関には反映されないそうです。ローンとはみなされないということですね。
延滞したら信用情報機関に反映される!
ということで、携帯電話代も立派なローンなので、延滞したら信用情報機関に反映されてしまいます。
ドコモなどの携帯電話会社は、分割払いの情報を株式会社シー・アイ・シーに登録しないといけないことになっているのです。
毎月の支払状況をきっちり信用情報機関に登録されるので、カードローン会社がチェックすれば、延滞したかどうかが一発でわかってしまうのですね。
ちなみに、分割払いをクレジットカードなどで行えば、その情報はクレジットカード会社に直行します。
携帯電話代の支払い方法によっても、3つのうちの信用情報機関のどこに情報が載るかも決められます。
一ヶ月だけ滞納しても審査に落とされてしまうの?
不安なのは、「いったいどのくらい延滞したらローン借入できなくなってしまうのか」ということですよね。
うっかり滞納してしまったという経験は誰にでもあるものです。ただ一ヶ月だけの滞納でも、ローン借入できないのでしょうか。
一ヶ月のみの延滞でも審査は厳しくなる
先程も申し上げた通り、延滞は延滞なので、カードローン会社がしっかりチェックすれば、一ヶ月のみの延滞でも事故になります。
とくに、大手消費者金融会社や銀行であれば、審査は比較的厳しめですから、一ヶ月だけの滞納であっても、審査に落とされてしまう可能性もあります。
ただ、ローンの審査は単純ではないので、他にあなたの職業や年収、他の会社からの借入があるかどうかなどでも決まってきますので、
携帯電話代一ヶ月滞納という条件だけで審査に通るか通らないかを決定するのは難しいといえます。
しかし、審査が甘くなることはもちろんなく、滞納という事実は消せませんので、審査に不利になることは間違いありません。
どれくらいの滞納で完全ブラック扱いになるのか
それでは、一ヶ月程度の滞納ではなく、いったいどのくらいまでの滞納をしてしまうと、ローン借入が絶望的になるのでしょうか。
目安として「3ヶ月の滞納」とされています。
たとえば、3月から5月までの携帯電話代の引き落としに失敗してしまった方は、3ヶ月滞納ということですので、ほとんどの金融会社でブラック扱いとなり、借入は絶望的になります。
この場合は、もちろん他の条件もあるにはありますが、審査に通らなかった場合まずは携帯電話代の延滞を疑ってみて良いでしょう。
借入に自信がない時はこんな消費者金融会社を選ぼう
携帯電話代の延滞で、ローン借入できるか不安になったあなた。
まだ諦めてはいけません!借入に自信がない時でもできることはあります。
信用情報機関を開示する
「本当に携帯電話代でブラックリスト入りしているのか?」と、不安に思うあなたは、信用情報機関を開示してみるというのも手です。
信用情報機関は、本人であればその内容を見ることができます。
ただし、カンタンに、とはいきません。お金も手間も必要です。
まず、手数料が500円~1000円必要だということを覚えておきましょう。お金に困っている時にこの手数料は結構つらいですよね。
情報開示は、パソコン・郵送・窓口でできます。急いでいるあなたはインターネットか窓口で行えばその場で開示することができます。
ただ、インターネットは24時間ではなく8時~21時(毎日)ですし、窓口では平日のみで10時~12時・13時~16時の短い時間だけなので、余裕を持って手続きを行う必要があります。
また、情報開示は本人しか行うことができません。家族であっても代理は認められないので注意しましょう。
ちなみに、今ご紹介したのは、株式会社シー・アイ・シーの場合ですので、別の機関の情報開示は少々のみではありますが異なります。
審査の甘めの消費者金融会社に申し込みしてみる
携帯電話代でブラックリスト入りして、ローン借入があっという間にできなくなってしまうのは、第一には大手消費者金融会社や銀行のカードローンです。
つまり、審査が厳しめと言われているカードローン会社では、かなり審査に不利になるわけです。
もちろん、すべてのカードローン会社にとって、ブラックリスト入りは大変不利な条件ではあるのですが、
中には、ブラックに入ってしまっているかもしれない方をメインのお客さんとして融資している会社もあります。
中小の消費者金融会社は、大手に申し込みして落ちてしまった方を対象に宣伝しているところも多くありますので、そういう意味で審査は比較的甘いといえます。
ブラックでも借りるチャンスがあるとして、インターネット上でも口コミで広まっていますので、トライしてみるのもよいでしょう。
しかし、即日融資は難しく、また、大手のようなサービスは受けられないなど、中小ならではのリスクもありますので、それを納得してから借りないと後悔するかもしれませんので注意しましょう。
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