借入利息の計算がよくわからなくて、お悩みの方はおられませんか?利息は借入したときの代金ですから、その計算方法がわからないのは少し不安ですよね。
借入利息の計算は3つのステップに分けると、簡単にわかります。年間利息の計算方法、利息の日割り計算方法、毎月の利息の計算方法です。1つずつの計算式は簡単ですので、1つずつ確認すれば、計算が苦手な方でも利息計算の全体像がわかりますよ。
1つずつ、詳しく解説しましょう。
【ステップ1】金利とは「年利」のこと!年間利息を計算しよう
まずはすべての基本、「年間利息の計算方法」からです。金利の意味と合わせて解説していきます。
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「金利」とは、年間利息のパーセンテージのこと!
利息は「金利」によって決まりますが、金利とは年間利息を表すパーセンテージのことです。金利の意味について一度確認しましょう。
- 一年間借入したときの利息を表すパーセンテージ
- 元金の何パーセント分の金額が必要かを表している
たとえば「金利18%」と言われた時、これの意味は「一年後には、元金の18%にあたる金額が必要になるペースで、利息が発生する」ということです。借入した次の日や、一か月後などにすぐ、元金の18%にあたる金額が利息として求められるわけではありません。
金利は、このような年利表示が一般的になっていますので、まずはこの「金利」を使って、年間にかかる利息を計算するのが第1のステップになります。
年間利息の計算方法
計算をわかりやすくするため、以下の条件で借りたとしましょう。
- 借入金額100万円
- 金利18%
一年後には元金の18%にあたる利息がかかるのですから、この条件で借りたときの年間利息は「18万円」だと、すぐにわかりますよね。
これを式で計算するときには、以下のようになります。
【例の場合での計算】180,000円 = 1,000,000円 × 0.18
パーセンテージの計算方法についても簡単におさらいです。
- 100%を「1.00」として計算
- 1%は「0.01」になる
借入利息を計算したいときは、以上のような形で、まずは金利から年間利息を計算ください。これで第1ステップはクリアです。
【ステップ2】返済は月一で必要!年間利息を日割り計算しよう
年間利息を計算できたら、次はそれを「日割り計算」します。なぜかといえば、実際に借入したときはだいたい「月一」で返済が必要になるからです。
一年間、一度も返済なしではいられない!?
ステップ1で年間利息は計算できましたが、これだけでは実際の借入利息の計算がまだできません。理由は、次の通りです。
- 実際に借入すると月に一回の返済が一般的
- 毎月の返済でも利息の支払いが必要
返済条件は各サービスや条件によって違いますが、返済が月に一度は必要なのが普通です。月一の返済時、利息の支払いもまず必要です。
ステップ1で計算した利息は「年間利息」、すなわち一年間借りっぱなしでいた後にかかる利息ですから、毎月の返済時に支払う利息ではありません。
年間利息の計算式しか知らないと、毎月の返済時の利息がわからなくて詰まってしまうのですね。そこで、借入期間に応じて年間利息を日割り計算する方法が必要になるわけです。
年間利息の日割り計算方法
また例を使いながら、計算式をご紹介しましょう。基本条件は先程と同じにします。
- 借入金額100万円
- 金利18%
この条件で、今度は「30日後に一度返済する」としたら、そのときに支払う利息は、以下の計算式で計算できます。
【例の場合の計算】14,794円 = 180,000円 ÷ 365日 × 30日
上記例の場合、年間利息の「180,000円」を365日で割ると、「493円」になります。これが、上記条件で借りたときの、1日当たりの利息になります。これを30日繰り返すと、合計「14,794円」になり、これが約1か月分の日割り利息となるのですね。
ステップ2、年間利息から日割り利息まで計算できれば、実際に借入した時の利息をかなり計算できるようになります。
【ステップ3】利息は借入の代金!今現在の借入金額で計算しよう
年間利息と日割り計算方法がそれぞれわかったら、これでもう借入利息の計算は終了でしょうか?いいえ、実際に借入利息を正確に計算するには、「毎月の元金を減らした上で計算」というステップが最後に必要です。解説していきます。
借入金額の変化に合わせよう!
借入利息は、今現在の借入金額を使って計算します。理由は次の通りです。
- 利息とは借入を利用するための代金にあたる
- 今現在借りている金額で利息を計算するのが正解
たとえば、最初に100万円借りたとして、すぐに50万円返済したとしましょう。今現在の借入金額は50万円だったとします。このときの利息計算は「借入金額50万円」で計算するのが正解です。
このとき、利息の意味や計算方法を間違え、一番初めの借入金額である「100万円」でずっと利息計算していると、借りてもいない金額の借入代金を払っていることになり、いわゆる利息の過払いという状態になります。
実際に借入すると、毎月返済が必要になるため、借入金額がこまめに変わっていきます。この変化に合わせて利息計算ができないと、正確に利息を計算できません。
先月返済分を差し引いて利息を計算しよう
また例を出して、実際の計算式を確認してみましょう。計算をわかりやすくするため、借入条件は以下の通りとします。
- 金利18%
- 借入金額100万円
- 30日ごとに 10万円を返済
この条件で毎回返済時の利息を計算します。一個一個の計算式はステップ1・2でご紹介したものですが、毎月の返済に合わせて借入金額が毎月変わっており、それに合わせて利息も変わっていくことにご注目ください。
返済回数 | 借入中の金額 | 利息の計算式 | 利息 |
---|---|---|---|
1 | 100万円 | 100万円×0.18÷365×30 | 14,794円 |
2 | 90万円 | 90万円×0.18÷365×30 | 13,315円 |
3 | 80万円 | 80万円×0.18÷365×30 | 11,835円 |
4 | 70万円 | 70万円×0.18÷365×30 | 10,356円 |
5 | 60万円 | 60万円×0.18÷365×30 | 8,876円 |
初回返済時はまだ一度も返済していないため、元金100万円で利息を計算しますが、2回目以降の返済では、前回返済しただけ借入金額を減らしてから計算します。
今回の例では、返済1回につき10万円の元金を返済していますから、2回目の返済時の元金残高は「90万円」ですよね。1回目の返済時より元金が小さいので、計算結果である利息も1回目の利息より少なくなります。
3回目、4回目…と、回を重ねても同じです。前回返済した金額は、今月の借入金額から差し引いて利息を計算ください。それだけ利息も減っていきます。実際に借入したときの利息は、このような形になることがほとんどです。
ステップ3、今現在の借入金額にあわせて利息を計算できるようになれば、これで実際に借入したときの利息を計算できます。
計算が苦手な方には特にオススメ!利息を自動計算する方法
借入利息の計算方法を3ステップで解説してきました。計算方法は1ステップずつ確認すれば簡単ですが、これを毎回、手計算でやるのは少し大変ですよね。
実際に利息を計算するときには、今回ご紹介した3ステップをすべて自動でやってくれる計算方法をオススメします。利息計算の全体像がわかったら、あとはこれを使うのが便利です。計算が苦手な方には特にオススメです。
シミュレーションを使えば利息を自動計算できる!
シミュレーションとは、借入利息を自動で計算してくれる簡単な計算サービスです。以下の条件を入力すれば、一瞬で利息がわかります。
- 金利
- 借入金額
- 月の返済額
- 借入期間
計算している内容は先にご紹介したものと同じですが、自動で計算してくれるので手計算よりも確実です。
- 細かい計算を簡単にできる
- 計算間違いがないので安心
今回ご紹介した例はキリのいい数字をなるべく使用しましたが、実際の借入条件はキリの悪い数字になることもあります。計算の仕組みは単純でも、実際に計算するのは一苦労です。計算を間違えることもあるでしょう。
利息を間違えると返済計画が狂うこともありますので、ややこしい計算になりそうなら無理に手計算をする必要はありません。
利息計算の仕組みがわかったら、実際の計算はシミュレーションも活用ください。長期の分割返済をすることになり、何度も利息を計算するときなど大変便利ですよ。
シミュレーションはインターネット上にあり!
シミュレーションは、借入を提供しているサービスの公式HPに用意されていることが多いです。たとえば、以下のサービスのHPにあります。
- モビット
- アコム
- アイフル
- レイク
- プロミス
これら以外でも、銀行のHPにあることも多いですよ。自分が借入するサービスのHPでシミュレーションを探すことをオススメします。簡単なサービスですので、料金は無料です。
このようなサービスもありますので、計算の仕組みさえわかれば、計算が苦手な方でも簡単に借入利息を計算できます。借入するときに役立ててくださいね。
【参考ページはこちら】
借入利息がかかっても自動融資は便利?