まさか自分がブラックだったなんて! と、初心者が驚いてしまいがちなのが申し込みブラック。本当に知識がない人だと、ブラックになったことすら気が付かないかもしれません。
この申し込みブラックとは名前の通り、「申し込みの時点でブラックになってしまった人」のことです。まさかそんなことが? と思ってしまいそうですが、実際には起こってしまいがち。
申し込みブラックになっても新規で申し込みができるのかどうか、不安な人もいるでしょう。申し込みの時、どんなことに気を付ければ良いのかチェックしてみましょう。
申し込みブラックって?軽い気持ちが招く痛恨のミス!
まず、申し込みブラックとは何なのかを考えてみましょう。キャッシングやカードローンに慣れた人なら聞いたことのある単語なのですが、初心者ではいまいちピンとこないようです。
申し込みブラックとは、「同じ時期に、カードローンやキャッシングなどの融資商品に対して、複数申し込んでしまうこと」という内容になります。
初心者ほど軽い気持ちでやってしまいがちな行為です。「もしもこの申し込みが駄目でも、こっちのカードローンで審査が通るかもしれないし……」という、それほど深く考えず、保険をかけておこう! という程度の考えなのでしょう。
どれくらい重いブラックなの?種類によって違う!
申し込みブラックは、名称や内容から、大したブラックではないようにも聞こえます。しかし、お金の世界ではブラックという単語だけで何もかもアウトというもの。
とはいえ、全てのブラックが同列に扱われるわけではありません。ブラックにも色々ありますので、種類によって「アウト」の度合が変わってくると言えます。
種類 | 保存期間 |
---|---|
申し込みブラック | 半年 |
返済延滞 | 最長5年 |
連続延滞→強制解約 | 最長5年 |
任意整理 | 最長5年 |
自己破産 | 最長10年 |
最短で半年、最長で10年の保存期間となっています。信用情報機関によって保存期間が多少前後することもありますが、平均的にはこの期間だと考えても差し支えありません。
ただ、その半年の間に何が起こるか分かりません。急にお金が必要にならないと断言することはできないですよね。
そう考えると、いざと言う時のために、カードローンやキャッシングができる状態であること、もしくは、前もって契約しておければかなり心強いのではないでしょうか。そのためにも、ブラックはどんなに軽いものでも回避しておきたいものです。
ブラック期間も申し込み?ちょっとした裏技!
もしもあなたがブラックになり、まだその保存期間が終わっていない時、急にお金が必要になったらどうすれば良いのでしょう?
いくら申し込みブラック程度の簡単なブラック度合だとしても、金融機関側からすればブラックはブラック、「うっかりでもトラブルを起こしてしまった人=信用がちょっと傷ついてしまった人」という扱いになります。
申し込みブラックも、一番重いとされる自己破産でのブラックも、保存期間が経過していなければ結果は同じ。新規で借りることはとても難しいと考えましょう。
どんなブラックでも試す価値あり!申し込みの裏技とは
「裏技」と言うと何だか物騒な香りがしますが、これは全くそんなことがない方法です。誰が聞いても「そんなに簡単な話だったのか」と拍子抜けすること請け合いです。
ブラックの情報は信用情報機関に保管されています。この信用情報期間を利用することによって、各金融機関はあなたがどんな状況なのか、ブラックなのかを知ることができます。
この信用情報機関、実は複数あるのをご存じですか? 案外、多くの人は「信用情報機関はひとつしかない」と思っているふしがあるのですが、実際はいくつも存在し、そして金融機関の種類によって、利用するところが違うのです。
登録場所をチェック!信用情報機関を使いこなそう!
代表的な信用情報機関はいくつかありますが、特に有名なのが以下の通りです。利用金融機関や登録情報件数もチェックしてみましょう。
機関名 | 種類 | 情報保有数 |
---|---|---|
全国銀行個人信用情報センター | 銀行・信金・信組・農協系 | 9715万件 |
株式会社 シー・アイ・シー | 信販会社 | 約5億件 |
株式会社日本信用情報機構 | 消費者金融 | 約3億件 |
数千万、億という単位を見ると、なんだか遠い世界の数字のように思えますが、この中にはあなたの情報も確実に入っています。ネットワークでつながれた今の時代、逃れることはなかなかできないと言っても良いでしょう。
それなら、その情報を逆手にとって利用すれば良いと思いませんか? 実際に見てみると、金融機関によって利用する信用情報機関が違うということが一目瞭然です。
堂々と申し込もう!情報を賢く利用!
もちろん独自のネットワークで、信用情報機関以外からも情報を得ている可能性は否定しませんが、別段悪いことをしているわけでもありませんので、堂々と申し込みをしてみる価値があります。
信用情報機関では、本人であれば金融機関以外でも情報を閲覧することができます。自分の情報が気になる人はチェックしてみるのも良いでしょう。
ただし、信用情報機関によっては会員登録が必要だったり、閲覧料(1000円前後~数千円)が設定されていることがありますので、事前に問い合わせをしておきましょう。
究極の裏技? 半年じっと待つのも有効!
こんな裏技を使わなくても、それほど急いでいる状況でなければ、半年ほど待っていれば良いだけかもしれません。あれこれやって疲れ果ててしまうよりは、その手段の方が精神的に楽だと言う人もいるでしょう。
ただ、やはり手元に一枚、いつでもお金を都合できるカードがあるというのは、かなり安心できるのではないでしょうか。お守りとしてひとつ、無事に契約できていればとても便利ですよ。
消費者金融で急いで借りたい!そんな時には視点を変えて
それでもどうしても、どうしてもお金が必要! という人は、半年なんて待っていられないですよね。短いようでいて長い、これが半年という期間です。
そんな時でも諦めず、何とか借りる方法を模索してみると、決して「借りる方法が全くない」というわけではないことが分かります。ここで必要なのは視点を変えることです。
大手で無理なら中小を!狙ってみる価値はある!
それほど急いでいるのなら、銀行ではなく、貸金業を専門でやっている業者が良いでしょう。いわゆる消費者金融です。テレビでにぎやかなCMを放映したり、雑誌でも広告を打ったりしているので、知らない人はいないのではないでしょうか。
その消費者金融も、ブラックは絶対にお断りです。お金のプロだからこその対応ですね。しかしこれでは困ってしまう……。そんな時に注目したいのは、大手の消費者金融ではなく、中小の消費者金融です。
消費者金融というと、どうしても巨大な会社ばかりを思い浮かべてしまいますが、中小の消費者金融もしっかりと存在します。
中小の特徴とは?大手よりもアットホーム!
中小の消費者金融の特徴としては、以下のようなことが考えられます。
- 広告が控えめ(あるいは一切出していない)
- 地元密着型
- 大手ほどスピーディではない
- 融通が利く時があるかもしれない
地元に密着し、古くから経営している消費者金融であれば、地元の人たちだけを相手にして商売をしている可能性があるため、広告を出していないこともあります。ここは口コミなどに頼るしかない部分ですが、そう難しいことでもないでしょう。
そして最もありがたい点としては、「話を聞いてくれる可能性がある」ということでしょう。中小ならではの人情に頼ってみるのも悪いことではありません。
中小の注意点!紛れ込む闇金!
中小の消費者金融に狙いを定めたものの、ここで気を付けて欲しいことがあります。それは闇金の存在。この闇金こそ、貸金業のイメージを悪くした迷惑な存在です。
届け出をしないで営業し、法外な金利で困っている人に金を貸し付けるという、何ともあくどいことをしているわけですが、その規模からして、小規模の善良な消費者金融の中に紛れ込んでいる可能性があります。
- 会社の電話番号が携帯電話orIP電話
- 会社の住所が書いていない、あるいはでたらめ
- 「金利相談」などと甘い言葉が書いてある
こんな項目にあてはまる業者なら、高確率で闇金です。闇金はいとも簡単に人生を狂わせる、危険な存在です。決して関わらないようにしましょう。
解除されたら自由の身!今度は失敗しない申し込み
ここまでで、「ブラックの間でもなんとか借りる」という方向で考えてきましたが、考えているうちに半年が経過していた……なんてことも充分にあり得ますよね。それほど急いでいない人は、それでも良いのかもしれません。
半年すれば申し込みブラックは解除されているはずです。信用情報機関でチェックしてみると良いですし、しなくても、大抵は情報が削除されているので安心です。
これでまた大手を振って申し込みができるようになりますが、今度は決して失敗したくないものです。同じ間違いは二度としないように!
最後にチェック!単純だけど大事なこと
複数の同時申し込みだけではなく、申込書の記入ミスなどにも充分気を付けましょう。記入ミスも審査に通らない立派な理由ですよ。この記入ミス、審査に通過しない理由のトップに食い込んでいるそうです。
単純で簡単であることは間違いのない、それがカードローンやキャッシングの申し込みなのですが、自分のミスだけはどうにもなりません。最終チェックを怠らず、審査通過を目指して頑張りましょうね!
【参考ページはこちら】
ブラックでも即日借り入れをするためのルール