子どもが海外留学を希望してきたら…どうしますか?「応援したいけど…経済的にムリ!」そんな風に思っていませんか?実は海外留学が理由でも借入れは出来るのです。
海外留学を目的とした借入れでは、「国の教育ローン」「教育ローン」「フリーローン」「消費者金融」の4種類から選ぶことができるのです。思ったよりも多いですよね。
特に「国の教育ローン」は低金利となっていますので、条件さえ合えばオススメとなっています。ココではこの4種類のローンの特徴を紹介していきますよ。
低金利でオススメ!国の教育ローン
国の教育ローンとは、日本政策金融公庫が行っている教育ローンになります。進学する時にチェックを入れている方もいらっしゃいますよね。
(⇒教育資金を借入するならどれがいい?)
日本政策金融公庫 | 詳細 |
---|---|
借入れ上限額 | 450万円 |
金利 | 年2.15% |
低金利で魅力的ですよね。ただし、国の教育ローンでは申込める人に「世帯年収」が関わってきます。
子どもの人数 | 上限世帯年収 |
---|---|
1人 | 790万円 |
2人 | 890万円 |
3人 | 990万円 |
4人 | 1090万円 |
5人 | 1190万円 |
この表の世帯年収以下でなければ、申込みができません。けれど、子どもの人数が2人以下の場合は、上限世帯年収990万円まで緩和される条件があります。
- 勤続(営業)年数が3年未満
- 居住年数が1年未満
子どもの人数が2人以下、世帯年収990万円以下で上記のいずれかに該当する場合は、申込みができますよ。
国の教育ローンのメリットは、低金利なことに加えて、独立行政法人日本学生支援機構の奨学金と併せて利用できる点です。進学に伴う家計の負担が楽になりますね。
金利がお得になる!各金融機関の教育ローン
世帯収入が審査基準となる国の教育ローンは、審査も厳しくなっています。そのため、審査に落ちた場合や確実に借入れをしたい場合は、各金融機関の教育ローンがオススメとなります。
三菱東京UFJ銀行の教育ローン
都市銀行である三菱東京UFJ銀行の教育ローンでは、詳細は以下になっています。
三菱東京UFJ銀行 | 詳細 |
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借入れ上限額 | 500万円 |
金利 | 年3.975% |
金利は申し込む時期によってキャンペーンがあれば、通常金利よりも低く借入れすることが可能になりますよ。こまめにチェックしておくと良いですね。
借入条件は以下になっています。
- 申込時の年齢が満20歳以上
- 保証会社の保証を受けられる方
- 前年度の税込年収が200万円以上
- 勤続年数が1年以上
国の教育ローンと違い、世帯年収の上限の制限はありません。ただし税込年収が200万円以上となっています。そして、勤続年数が1年以上となっていますので、1年未満の場合は申し込みができません。
けれど、これは三菱東京UFJ銀行の場合ですので、その他の銀行では条件が異なります。そこで、もう1社地方銀行も見てみましょう。
大分銀行の教育ローン
ここでは、地方銀行を代表して大分銀行の教育ローンを見てみましょう。
大分銀行 | 詳細 |
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借入れ上限額 | 800万円 |
金利 | 年3.1% |
大分銀行でも申し込む時期によって特別金利を設定しています。そのため、ここの表示している金利よりも低く借りれる可能性がありますよ。
借入条件は以下になっています。
- 申込時の年齢が満20歳以上
- 保証会社の保証を受けられる方
- 安定継続した収入がある方
使いみちはもちろん、外国への短期留学、ホームステイ費用にも利用できるようになっていますので、安心して申し込むことができますよ。大分銀行では世帯年収の上限、下限共にないので、“年収を気にして申し込めない…”ということがありませんね。
また、住宅ローンの利用や大分銀行で給与振込がある場合は金利の引き下げも行っています。詳しくは以下の表となります。
条件 | 引き下げ金利 |
---|---|
住宅ローンの利用 | 年0.5% |
給与振込み | 年0.3% |
カードローンの契約 | 年0.2% |
「Melody plus」など対象カードの契約 | 年0.2% |
すべての金利引き下げに適応すると最大1.2%の引き下げが可能となりますので、お得に借入れができますね。教育ローンと同時申し込みでも対象となりますので、借入時に検討することも可能ですよ。
地方銀行では、こうした条件による金利の引き下げが行われているところが多いので、要チェックですね。
この「元金返済据え置き」ができるのは教育ローンのメリットとなっていますので、利用しようと思ったら教育ローンにこだわりたいですね。そして金融機関の場合は、このシステムがあるのかチェックしてから申込む必要がありますよ。
教育ローンとの違いは?各金融機関のフリーローン
さて、各金融機関にはフリーローンという商品もありますよね。教育ローンとフリーローンの違いを紹介しておきます。
フリーローンは教育ローンと違い、使いみちを問いません。そのため、海外留学にも使えますし、その他の生活費や旅行資金、結婚資金など様々な出費に使うことが可能です。
けれど、いづれの金融機関でも目的の決まっている教育ローンよりは金利が高く設定してあります。先ほどの三菱東京UFJ銀行や大分銀行を比べても以下の結果になります。
金融機関名 | 教育ローン | フリーローン |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | 年3.975% | 年5.475% |
大分銀行 | 年3.1% | 年5.9% |
つまり、低金利に借りようと思ったら、教育ローンの方が適していますね。けれど、審査の難易度はフリーローンの方が借りやすくなっています。教育ローンの審査に落ちた時にはフリーローンを検討するのも一つの手ですね。
借りやすい!消費者金融で借入れ
目的を問わないローンと言えば、消費者金融での借入れもありますね。何度も言いますが、消費者金融での借入は目的を問わないので、海外留学が使用目的でも借りれます。
消費者金融名 | 借入金額 | 金利 |
---|---|---|
アコム | 500万円まで | 年4.7%~18.0% |
プロミス | 500万円まで | 年4.5%~17.8% |
アイフル | 500万円まで | 年4.5%~18.0% |
消費者金融はお金を貸すことが目的の金融業となっています。そのため、審査は銀行に比べると通りやすくなっています。確実に借りようと思ったら、消費者金融での借入れも視野に入れると良いですね。
知っておきたい!海外留学借入れの選択方法
これまで見てきたように、海外留学借入れが目的では「国の教育ローン」「各金融機関の教育ローン」「フリーローン」「消費者金融」の4種類から選ぶことができます。
年収などの条件があえば、国の教育ローンで低金利に借りることができますし、各金融機関の教育ローンで元金返済据え置きを利用して、返済の負担を減らすことも可能です。
なにより確実に借入れをしたい時には「フリーローン」や「消費者金融」の利用が安心となりますね。
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