無職がローンを組むというのは、それほど不思議なことではありません。
現代では銀行でも、無職がローンを組めるような時代になっているからです。
ただ、このような情報はインターネットでも見つけられるのですが、情報そのものが安全であるかどうかは確認しておきましょう。
知名度の低い業者へリンク誘導しているものや、酷いものでは悪質業者を使わせる目的でサイト運営を行っているところまであるからです。
今回は、そんな無職がローンを組むまでの健全な対応について案内していきます。
情報を信用して良い?紛らわしい情報には注意が必要!
今の時代、インターネットを利用することで何でも調べられる時代となっています。
具体的にどのような手口で危険なサイトへ誘導しているのか?というと、主に以下のような案内を用いていることが判明しています。
- 審査無しで借りられる
- 100万円以上借りられる
- ブラックでも借りられる
上記についてですが、銀行やサラリーマン金融では「ほぼ対応不可」の案内ばかりです。
なので、安易に大きなお金を貸し付けていると思われる業者は、サイトのリンクであってもクリックしないほうが良いでしょう。
貸付において過去に問題を起こしている人のことをブラックと言います。
正確にはブラックリスト入りしてしまっている個人を主にブラックと言うのですが、ブラックになってしまうと新規の借入が難しくなってしまいます。
大手の銀行やサラリーマン金融では、「審査拒否」されることもあるのがブラックの実態です。
なので、「ブラックでも借りられる」というのは異常性の高い案内でしかありませんので、信用してリンクをクリックしないほうが無難となります。
無職でも借りられることがある!無職と完全な無職の違いは?
銀行やサラリーマン金融の広告において、「無職も審査OK!」という広告を見ることがあります。
ですが、これは特別珍しい広告でもないので警戒する必要はありません。
というのも、無職であっても「収入を得ている人」は多く存在するからです。
- 貯金が多く残っている
- 配偶者に収入がある
- 財産がある
人によっては、「現在は無職だが就職活動により内定を得ている」という人もいるでしょう。
そのため、銀行やサラリーマン金融で厳しい審査結果となる人も少ないため、このような広告を見かけることが多いのです。
ただし、以下のどれかに該当するような「完全な無職」では審査対象となりませんので、その点には注意しておいたほうが良いでしょう。
- 無職になってから長い期間を経ている
- 無職になってから複数の業者で借金を負った
- 無職で且つ収入のあてもない
完全な無職のようで無職ではないという人もいます。
例えば「専業主婦」が該当するのですが、専業主婦であれば無収入であっても配偶者の収入により、「10万円~30万円」の範囲で借入が許可されやすいです。
(⇒主婦だと複数の借入は無理?)
完全な無職に近い立場でもカードローンを組むことは可能なので、カードローンを検討している方は、銀行やサラリーマン金融に一度は相談を持ちかけたほうが良いでしょう。
利用するのはどちらが良い?銀行とサラリーマン金融の違い
銀行とサラリーマン金融で比較を行った場合、以下のような差があります。
比較対象 | 銀行 | サラ金(※) |
---|---|---|
融資限度額 | 500万円 | 300万円 |
金利(年率) | 4.0%~14.5% | 4.5%~18.0% |
お使いみち | 自由 | 自由 |
担保・保証人 | 不要 | 不要 |
WEB審査 | 対応 | 対応 |
即日融資 | 対応 | 対応 |
※サラ金はサラリーマン金融の略称
注目して欲しい点は「金利」です。
金利は14.5%、18.0%で大きな差が生じていることを確認できますが、「50万円以内の借入」では、この金利設定でお金を借りることになります。
つまり、年間で「3%以上の金利差」が発生するのです。
そのため、銀行で借りたほうが小さな借入では必ず得をするようになっています。
サラリーマン金融では、金利そのものに大きな差が発生しないため、大手で借りても銀行より金利が高く付くようになっているのが難点です。
楽ではない対応をしている人も多い!無職の審査を楽にする対応
無職がローンをする場合ですが、「借入状況の整理」も重要となってきます。
具体的な整理方法ですが、以下の借入の件数・総額を計算するだけで問題ありません。
- 携帯電話料金の返済状況
- クレジットカードの利用状況
- カードローン以外の借入状況
携帯電話料金も支払いが遅れている場合は、「返済の遅延」としてカウントされるようになっています。
返済の遅延は、「件数、遅延している期間」が多く長いほど不利な評価となりますので、その点には注意しておくようにしてください。
というのも、このような評価でマイナスになっていても、「金融機関からは通知されてこない」からです。
つまり、カードローン審査を何度受けても審査に落ちる人は、カードローン以外の評価で足を引っ張られているのです。
返済の遅延は利用額が小さくても関係ありません。
小さな借金の返済を後回しにしていると、カードローン審査を楽に通過することができないのです。
女性の無職も借りられる?銀行で行われている配偶者貸付制度
女性のカードローンというものも今では存在します。
サラリーマン金融で販売されている商品で、低収入者でも借りられるとして人気を集めている金融商品です。
そのような商品も販売されているのですが、良く見ると「無職でも審査可能」となっていることがわかります。
ですが、銀行で販売されている「配偶者貸付制度に則ったカードローン」ではないので注意してください。
この2つの金融商品には以下の違いがありますので、まったく別の商品なのです。
- 銀行:配偶者の了承が必要
- サラ金:配偶者の了承が不要
サラリーマン金融の女性用カードローンのほうが、実は銀行カードローンより優しい設定となっています。
ただし、審査に時間がかかるか必要となる書類が多くなりやすいので、「すぐに借りたい人とは相性が悪い」という特徴もあります。
銀行の配偶者貸付制度に則ったカードローンは、「主婦、専業主婦」でも審査対象者として認められるのが特徴です。
ただし、大手銀行でも「最大50万円まで」としているので、それほど大きな借入は許可されません。
銀行、サラリーマン金融に関わらず、無職がローンする場合は、上限が早い段階で定まってしまうことも理解していなければいけないのです。
多重債務者も借りられる?金融機関で対応中の返済支援制度
近年では、カードローンを利用される人に「多重債務者」も含まれるようになってきました。
多重債務者というと、無職より借りられないことで有名なため、どうして銀行やサラリーマン金融で貸してもらえるのか?と思う人も多くいます。
ですが、現代のカードローンにおいて多重債務者というのは、「質により格付け」されている状態のため、絶対に貸してはいけない対象という扱いではないのです。
具体的な格付けですが、以下の条件を満たせる人物であれば高い評価を受けることもあります。
- 収入が安定している
- 返済計画を提出できる
- 他から多く借りていない
無職がローンをする場合でも同じことを言えますが、このような借入状況、借入の整理が見られるようであれば評価が上がることさえあります。
このような条件を満たせる人物であればこそ、「返済支援制度」に則った借入も認められるのです。
1件、もしくは複数の返済で、返済に困っている状況を支援するという目的の制度を、返済支援制度と言います。
返済支援制度には「借換・おまとめ」といった金融商品があるのですが、「金利が安い、審査に通りやすい」という魅力があるため、年々で利用者が増加傾向にある金融商品です。
銀行で借りる場合の注意点!なるべく小出しで借りないほうが良い
銀行でカードローン契約を組む場合、サラリーマン金融を利用する時とは別の注意点があります。
特に重要とされているものに、小出しで借りると評価が下がるという性質があるので注意してください。
「小出しで借りる」というのは、主に以下のような借入方法のことです。
- 銀行以外からも借りる
- 返済目的でローンを組む
- 短期間に複数から借りる
無職がローン申込をする場合、上記のどれかに該当されているようであれば、先ずはその問題を解消したほうが良いでしょう。
銀行以外からも借りるというのは、主に「サラリーマン金融、街金、信販会社」で借りられている人が多いです。
街金や信販会社でもカードローンを組むことは可能ですし、人によってはキャッシングローン、クレジットカードの契約まで組まれている人もいます。
「返済状況の整理が難しくなるだけ」なので、これらの借入については一旦完済、解約されたほうが良いでしょう。
それと、銀行のみで借入を進めていった場合でも、「複数で借りている」状態では審査に通るチャンスが減ってしまいます。
このような借入も「借金返済のための借金」と判断されることがあるため、知らずの内に信用を失ってしまう人もいるのです。
誠意は形で表すようにする!銀行の審査を楽に通過する方法
借金に関する情報であまり知られていないものに、「借金の性質」というものがあります。
借金の性質で注意したいことは、借金は抱えていると借金のままになるということです。
なぞなぞのように受け取る人もおられるでしょう。
ですが、借金は「完済後の解約」ではじめて借金から解放される・・・という性質があるのです。
つまり、借金を減らしているだけでは「誠意という形にならない」ので、解約をして借金件数を減らすことが、ローン申込では重要となってくるのです。
この問題を端的に表すと、以下のような人物同士ではAさんのほうが審査に通る可能性が高まります。
Bさんは何度審査を申込んでも、審査で通らない可能性が高くなってしまうでしょう。
比較対象 | Aさん | Bさん |
---|---|---|
返済状況 | ・借金件数が3件以内 ・借金返済後に解約も行っている ・毎月の借金が収入以下 |
・借金件数が5件以内 ・借金返済後に解約を行っていない ・毎月の借金が収入以上 |
契約が残っているとどうしていけないのか?と思う人もおられるかと思いますが、「借入可能額が元の状態に戻っている」ので、新規でローンを組むことが難しくなります。
Aさんの場合、解約されているので借入可能額も完全に消失している・・・と判断されるのです。
今では、銀行やサラリーマン金融に関係なく、個人の借入を正確にチェックできますので、契約されている件数を少なくして申込みされても、審査の段階でバレるようになっています。
メリットのほうが多い!サラリーマン金融が人気の理由
銀行の金利の安さにはあまり関心がないという場合、サラリーマン金融を利用するのも賢明と言えます。
と言うのも、サラリーマン金融は審査が甘いからです。
審査の甘さであれば銀行カードローンも良く指摘されていますが、性質を考慮に入れるとサラリーマン金融のほうが審査が甘いと判断できます。
例えば、銀行カードローンの場合は「最低限の年収を求められる」ケースがあるので、どの銀行を利用されても誰もが審査に通る・・・とは言えないのです。
それに対してサラリーマン金融では、「年収を前提としていない」ので、誰もが審査に通る可能性もある金融機関として利用を推奨することができます。
他にもサラリーマン金融には以下のようなメリットもありますので、サラリーマン金融は「金利以外は使いやすい」サービスで成立している、と理解されても問題ありません。
- 業者内でも審査スピードが速い
- 即日融資に対応している
- 求められる書類が少ない
- 職業上の不利が少ない
- 在籍確認時間が短い(もしくは無し)
お金をすぐに借りたい人、今までにお金を借りたことが無いため、とりあえず安心して借りられる業者を探している人・・・であれば、中々サラリーマン金融以上は見つからないでしょう。
借りやすいは危険性も高い!?サラリーマン金融だけのリスク
サラリーマン金融には多くの魅力があります。
ですが、サラリーマン金融だけのリスクもあるので、利用前に以下についても学んでおくようにしてください。
以下の情報を学んでおられない場合、下手をすると「返せない借金を負う」可能性まで出てきますので、必ず知っておいて欲しい情報でもあります。
まず、以下のような内容で広告を出している業者は利用しないほうが良いです。
- 社名が○○ファイナンス
- ダイレクトメールを頻繁に送り付けてくる
- 連絡先が携帯電話の番号(090など)
無職がローンをする場合、「通常の業者は利用できない」という思い込みがあるため、このような危険性の高い業者を利用される人もいます。
ですが、上記の条件に該当する業者というのは「ヤミ金(もしくはソフトヤミ金)」なので、借りてしまうと返済が不可能になるまで追い詰められることもあるのです。
健全な運営を行っていませんので、不当な金利であることを訴えたとしても、次は「会社・家族に借金をバラされる」恐れがありますし、警察に連絡をしても素早い対応が求められるわけでもありません。
借金にはこのような事情も存在するため、有名な金融機関では「○○ファイナンス」をまったく用いないようにもなっています。
ブラックも借りられる!?利用者急増中の中小サラリーマン金融
先に有名な中小サラリーマン金融をピックアップさせていただきますが、以下のような中小サラリーマン金融であれば、無職やブラックでもローン審査に通りやすいです。
- フクホー
- セントラル
- アルコシステム
なぜ、先にこれらの有名な業者をピックアップしたのか?というと、それは「紛らわしい中小サラリーマン金融」も存在するからです。
例えば、中小サラリーマン金融だけでランキングを行っているサイトもありますが、そのようなサイトはなるべく利用しないほうが良いでしょう。
というのも、以下のようなトラブルに巻き込まれることもあるからです。
- 現在は倒産している業者のリンクが残っている
- 現在は悪質な経営を行っている業者のリンクを貼っている
- サイト内容は問題がないが貼られている広告が危険
前述させていただいた業者については、「老舗(しにせ)」として長い運営を行っている中小サラリーマン金融です。
無職、ブラックについてもお断りとはなっていないので、他ではどうしても審査に通らないという人は、このような業者を通じて借入の糸口を探ってみるのも良いでしょう。
担保・保証人は付けられる?付ける際に知っておきたいこと
カードローンというと、今では保証会社が保証部分を引き受けているため、「担保・保証人は不要」という商品内容のものが増えています。
ですが、このようなサービスにより「絶対に担保・保証人を付けられない」というわけではありません。
以下のような方法であれば、担保・保証人ありのローンを組むことも可能です。
- 窓口で事情を説明する
- 有担保型でローンを組む
- 信販会社で申込みする
このような方法であれば、あまり公表されていませんが担保・保証人を付けることができます。
また、このようなローン申込であれば、「無職でもローン審査に通る」可能性が高まりますので、可能であればチャレンジしてみるのも面白いかも知れません。
それと保証人についてですが、担保とは違い以下の条件を満たす必要もあります。
- 収入が安定している
- 借金が適正以内
- 保証人が契約内容を理解している
このような仕組みになっているので、「無理矢理保証人を作る」ということはできません。
若い人に多いのですが、保証人になってくれる人がいる・・・という思い込みだけで申込される人もいます。
ですが、カードローン申込後に必ず保証人になる方にも連絡が入りますので、勝手にローン契約を組み、後になって事情を説明するというのは許可されていないのです。
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オークションの収入だけでも借入できる?