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銀行が20歳未満に融資をしない理由~借入金と年齢の話~

高校、あるいは中学を卒業してお勤めになる方は、20歳未満でもお給料を貰って生活をする社会人の仲間入りをしていると言えます。しかし、「社会人ではあるものの、未成年である」ことには変わりがないことでもあります。

銀行や大手消費者金融をはじめとするローン業界は、20歳未満の申込みはできないのがほとんどです。そう、たとえ自分で働いて収入を得ていたとしてもです。(こちらもご参考に→年収が少なくてもキャッシングできる?

では、なぜ社会に出て、自分の力で収入を得ているのに20歳未満というだけで融資をしないのでしょう?そこには法律が未成年への制限と保護をしているという大きな理由が存在しています。

15歳、18歳、20歳…「社会人」になる分岐点

現代の日本では、社会に出て働く分岐点が何度かあります。若い順から15歳、18歳前後、22歳前後がよく知られるポイントでしょう。

  • 15歳…義務教育の終了(中学卒業)で就職
  • 18歳…高校卒業による就職
  • 22歳前後…専門学校や大学を卒業して就職

義務教育が終了する15歳のとき、高校へ進学せずに就職する人も少なくはありません。その後、主に18歳で高校を卒業して就職したり、大学など上級学校へ通いながらアルバイトをするなどで20歳未満でも自立した生活を送る若者も大勢いるでしょう。

社会に出る年齢=成人ではない

一方、未成年から成人になる分岐点は20歳になるときです。会社勤めや自営などで収入を得ていたとしても、20歳未満であれば未成年なのです。結婚(婚姻)という例外はありますが、多くの場合、20歳の誕生日を迎えるまでは成人ではなく、この点が借入に大きな影響を与えています。

正社員でも20歳未満へ融資をしない理由は「法律のハードル」

収入があれば年齢に関係なく融資をしてくれてもいいじゃないか、と感じるかもしれませんが、ほとんどの銀行は20歳にならなければ融資をしてくれません。「融資をしない」というよりも、「受付の時点で断られる」と言った方がより正確でしょうか。

20歳未満には法律上の制限と保護がかけられている

日本ではまだ単独で経済活動を行なうには未熟として、未成年に対する法的な制限を設けています。それは、「法定代理人(主にご両親などの保護者)がOKを出さなければ、その契約を取り消すことができる」というものです。
(⇒年齢とキャッシングの関係とは?

この制限によって、自分の意思と反する契約の取り消しをされる可能性もありますが、別の角度から見ると無謀な契約をする未成年者を保護している面も持ち合わせています。この法律は「民法」と呼ばれ、日本の法律でも最重要な六法のひとつです。

未成年者との契約が取り消されると、銀行は一方的に損をする

未成年とのローン契約は、銀行や未成年者である当事者の意思にかかわらず、法定代理人(保護者など)によって一方的に取り消しできるものになっています。そして、これは当事者の一方である銀行にとって、非常に好ましくない結果になる可能性が高いのです。

取り消された契約によって全額返済が義務となれば、銀行側にも救われる部分はあるのでしょうが、返済は借入金のうち残存している金額でいいという判例も出ているなど、銀行には良いことが全くない結果になってしまうわけです。

銀行は一方的に取り消されるリスクのある契約を結ばない

また、そのリスクをなくし契約を絶対有効にするためには、法定代理人が許可(事前・事後を問わず)をする必要があります。そうなると同意書や審査などが必要になるため事務も煩雑化しますし、偽造の危険性も回避するとなれば更に厄介な問題となります。

結局、銀行にとってはそのようなリスクと手間をかけてまで未成年者とローン契約を結ぶ必要はありません。そのため、成年である20歳以上を申込の最低条件としていることはお解りいただけるでしょう。

未成年でも作れるクレジットカードは存在する

現金融資の契約はできなくても、20歳未満向けに発行されているクレジットカードは少なからず存在します。銀行発行の物でなく、キャッシング枠がついていない点も特徴ですが、少し高額な買い物の際にはショッピング枠を利用できれば便利でしょう。

ショッピング枠の現金化は規約違反の厳禁行為!

この未成年でも作れるクレジットカード。ショッピングでは非常に大きな力を発揮してくれますが、一歩使い方を間違えると規約違反で強制退会になる危険もあります。それは、「ショッピング枠の現金化」と言われる甘い誘いに乗ってしまうこと。

クレジットカードの規約を読めば解ることであり、最近はクレジットカード業界や金融庁、消費者センターなどがこぞって注意喚起もしていることですが、「ショッピング枠で買い物をしたことにして、その金額を現金として渡す」仕組みは禁止されています。

禁止されていることではあるものの、それを勧める業者や金融系サイトが多いのも現状です。中には街に大きな看板を掲げている業者もあったりします(看板会社も断れば良いものを…)。では、この「現金化します」に乗ってしまうとどうなるのでしょう。

多額の手数料、残されるショッピングの支払い…

ショッピング枠の現金化は、下のような流れで進められます。一見すると便利なサービスに感じられますが、よく考えると深い落とし穴がいくつも掘ってあることに気づくでしょう。

①クレジットカードで指定の商品を購入する
②商品と引き換えに、ショッピングで使った金額を『手数料を差し引いて』現金化する
③ショッピング枠の返済を続ける

文章だけではピンと来ないかもしれないので、わかりやすい例を挙げておきます。

『ショッピング枠50万を手数料5万円で現金化した場合』
①自分の手元に商品は残らない
②クレジットカードの分割払い50万円は支払わなければいけない
③現金化のときに手数料5万円が引かれるので、45万しか手にできない
④規約違反がバレたときには、クレジットカードは強制退会処分
⑤④によって分割払いも不可になり、一括返済を求められる可能性もある

一時的に現金を手にすることができても、ショッピングでの支払いに加えて規約違反が発覚するリスクを承知で利用しなければいけないこと。規約違反なので強制退会&一括返済を求められても文句が言えないこと。手数料だけで大損をするのが確実なこと。

冷静に考えると、最低でもこれだけのリスクを背負わされる取引であることが解ります。そもそも規約違反なのですから、絶対に手を出してはいけない取引であることは肝に銘じておかなければいけません。

未成年の方は急な出費が必要になったら身内に相談を

結果として、20歳未満の皆さんが急な出費やまとまったお金を必要になったときは、ご両親やご兄弟などの家族・親戚やお勤め先に相談をされるのが一番安全で手間を省く方法です。

ご家族との関係や職場の雰囲気などによっては、それができない方もいらっしゃるでしょうが、誰か1人でも相談できる相手を見つけておくことを強くお勧めします。
(⇒大学生が100万円借りるのは可能?

成人するまではお金の使い方を勉強する期間と考える

いずれにしても、20歳以上の社会人より自分の収入で賄っていかなければいけないのが現実です。欲しい物もあるでしょうし、遊びたい年頃でもありますが、それは成人してからのお楽しみにして、節約とお金の使い方を勉強する時期だと考えてはいかがでしょう。

最近はパートやアルバイト収入でも銀行から融資をしてもらえる時代になっています。20歳になったとき、2年、5年とお勤めの実績があれば、それだけで審査で有利になれることは間違いありません。

【参考ページはこちら】
融資の年齢制限を突破する方法

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