カードローンなどでお金を借りる場合、『返済は早いほうが好ましい』といわれます。確かに完済後は返済日の管理も不要なため、余計な不安から解放されるのは無視できませんね。
しかし、借入金の素早い返済には他のメリットもあります。たとえば『利息負担の軽減』につながるのはご存じでしたか?利息の支払額が減れば、恩恵としては非常に大きいでしょう。
借入金を素早く完済し、負担を少なくするコツをご紹介いたします。
計算式から分かるカードローンの利息負担額について
最初に、『カードローンの利息計算式』に触れておきましょう。基本的な式が分かれば、利率による負担額も算出しやすいです。
10万円×年率18%÷365×160=7890円(利息の総支払額)
※1日あたりの利息負担額はおよそ49円
この計算式から分かりますが、カードローンの利息は『日割り計算』のため、1日でも早い返済をすればお得なのは事実ですね。
今回のケースで仮に1日だけ早く完済すれば、49円ほどの節約になります。この程度なら「別に急がなくても…」と思うでしょう。
ただ、利息負担額は『借入金額』『金利率』で増減するため、これらがより高くなると、1日あたりの発生額も上昇します。(こちらもご参考に→ポイントは金利に注目すること!)
自分が借りている金額からしっかりと計算し、負担額に応じて早めに返す努力をしましょう。
計算が苦手でも安心!無料ツールで返済総額を算出しよう
利息の計算方法は、先ほどの式をテンプレートとして、自分が借り入れる際の条件を組み込めばOKです。電卓があればすぐにできますが、中には「電卓なんてないし、暗算も苦手…」とか「金融業者が案内している利息加算方式が違う…」というケースもあります。
自分で計算するのが面倒な場合、銀行や消費者金融が用意している『利息計算ツール』を使えば、一瞬で正確な値が出せるでしょう。
たとえば、以下の金融業者は使いやすいツールを無料公開しています。
- アコム
- プロミス
- 三菱東京UFJ銀行
- みずほ銀行
どこの会社も無料な上、カードローン申し込み前でも利用させてもらえます。融資プラン自体の信頼性も高く、計算後にそのまま申し込んでも良いでしょう。
肝心なのは返済計画?早く返すなら最初にしたいこと
これより『借入金を早く返すコツ』をご紹介しますが、カードローン自体がシンプルな仕組みになっているため、素早い完済も難しくありません。
カードローンでは毎月1回の『約定返済』がありますが、その際の支払金額を多めにすることで、より早く返せるでしょう。
具体例としては、以下のようになります。
→カードローンの返済額は3万円程度に設定する
カードローンの約定返済では最低支払額こそありますが、それ以上の金額なら自由に支払えます。よって、『毎月の返済額』をギリギリに設定しておけば、最低支払額に比べて早く完済できるでしょう。
「ギリギリまで返済するなら、余剰資金は全て払ったほうがいいのでは?」と考えるかもしれませんが、それは好ましくありません。
払い過ぎは無意味?無理のない返済こそ理想です
現在の生活が比較的安定していると、必要な出費もある程度固定されますよね?そうした絶対に欠かせないお金が把握できれば、返済に回せる金額も分かるでしょう。ですが、人間の生活では予想外の支出がつきものです。
それなのに余剰資金を全て返済に費やすと、とっさの出費に対応することができず、結局は借り増しを行うでしょう。
「4万円ほど返済したら後から病院に行くことになって、結局2万円ほど借り直した…」なんてことになれば、返済は2万円しか進んでいません。こうした予想外の事態に対応するためにも、支払額は若干の余裕を持たせましょう。
参考までに、カードローンの返済では、以下の出費を除いた金額を意識してください。
- 医療費
- 交際費
- 冠婚葬祭費
なお、預貯金に余裕があればそちらを充てても良いので、自分の経済状況に応じて柔軟に設定しましょう。
余ったお金はどんどん返そう!任意返済の使い方とは
できる限り早く完済するなら、『任意返済』も視野に入れた計画を立てましょう。
任意返済とは、『毎月1回の約定返済とは別に、好きなタイミングで好きな金額を返せる方法』です。約定返済と違って自由度が高いため、ライフスタイルに合わせた調整が可能でしょう。
任意返済を行うなら、以下の方法が主流です。
- 対応ATMからカードを使って入金する
- 指定口座へ銀行振り込みにて返済する
特に手数料が発生しないATMを使えば、より少ないコストで返済がスピードアップできます。銀行振り込みの場合は振込手数料がかかるため、回数が多いと負担も馬鹿になりません。
カードローンは借りるタイミングが自由ですが、返すタイミングも柔軟なのを覚えておきましょう。
タイミングが大事?任意返済を行うなら気をつけたい点
非常に便利で使いやすい任意返済ですが、その実行タイミングは考えないといけません。
たとえば月初めに任意返済を使ってしまうと、急な出費でもあれば約定返済や生活費に影響しやすいです。これは先ほども話した返済計画と同じで、『払い過ぎると結局は後で借り増しをする』結果になるでしょう。
任意返済を行うなら、以下のようなタイミングがおすすめです。
- 月末で支払いが完全に終わった
- 給料日直前で余ったお金がある
- 今まで支払っていた別の費用が浮いた
任意返済は義務ではないため、厳しいときに行う必要はありません。本当にお金が余っていて、使い道がないと思ったら実行してください。
残り少ないなら一括返済を!残高に応じて決断したいこと
『カードローンの利息は1日ごとに加算される』のは最初に説明しましたが、その理屈でいえば『どんなに少額でも残高が残っている限りは利息が増え続ける』のが当然ですよね?
もしも返済残高が残りわずかなら、『一括返済』を実行すべきでしょう。
一括返済とは、『残りの返済額を全て支払う』ことです。これを希望するなら事前に金融業者へ連絡し、指定された方法にて完済できます。
一括返済を行うなら、主に2つの方法で実行可能です。
- 次回の約定返済時に残り残高を全て引き落としてもらう
- ATM返済や銀行振り込みにて残りのお金全てを返済する
こうした方法は金融業者によって異なるため、先に連絡するほうが良いでしょう。一括返済は基本的に歓迎されるので、遠慮なく問い合わせてください。
手数料がかかることも?一括返済もタイミングが重要です
意外と簡単に実行できる一括返済ですが、その手数料には注意してください。
この手数料の金額は業者で異なりますが、返すタイミングによっては『手数料を払って一括返済するよりも、次の約定返済まで待つほうがお得』な場合もあります。特に完済間近なら、一括返済を焦ると損をするでしょう。
また、一括返済の方法が銀行振り込みのみだと、振込手数料ももちろん必要です。こうしたさまざまな費用と残り日数、そして発生する利息を計算した上で、一括で返すかを決めてください。
余談ですが、一括返済を実行すると金融業者から「この人は計画的で信用できる」と思われやすく、信頼実績につながりやすいです。こうした実績があるとより良い条件で借りられるので、狙って行う価値もあるでしょう。
最初が肝心!?低金利なカードローンを優先して作りたい理由
このように、『カードローンは早く返済することで利息負担が減る』のですが、返済期間以外にも利息につながるポイントがありますよね?
それは『カードローンの金利』そのもので、この利率が低いカードを作れれば、長期間の返済でも負担は少ないです。低金利なカードローンが欲しいなら、以下の順で業者を検討してください。
No.1→銀行系カードローン
No.2→信販会社(クレジット会社)系カードローン
No.3→消費者金融系カードローン
始めてカードローンを作る人は、特に『銀行カードローン』を狙い、できるだけ負担を減らしましょう。消費者金融のカードも独特な利点がありますが、銀行に比べて役立てるタイミングが難しいです。
低金利なカードローンは長く付き合うにもピッタリなので、最初から金利の数字は意識しておきましょう。
【参考ページはこちら】
借入利息分は元金と一本化!