借入審査では『通りやすい人』と『通りにくい人』が存在しますが、通りにくい人のほうが理由も分かりやすいですね。ブラックリストなんて言葉もあるように、延滞などの非常にはっきりした答えがあります。
ただ、審査に通りやすい人に関しては分かりにくく、金融業者も教えてくれません。しかし『融資審査に通った人の特徴』を集計すれば、『融資が受けられる人の共通点』も割り出されてきます。
融資審査に通った人は、通れなかった人となにが違うのでしょうか?共通点から分かることをお教えします。
カードローン審査に通りやすい5つの特徴とは?
カードローンの審査基準は商品ごとに違うものの、安定して通る人の特徴は5つに分けられます。
- 職業が安定している
- 年収が多い
- 利用実績が優れている
- 銀行や信販会社の特定のサービスを利用している
- 希望限度額を控えめにしている
自分で狙って行うには難しいものから、誰でも実践できるものまでありますね。カードローンの審査に通りやすい人は特別そうに見えて、実は身近なこともあるのです。
とはいえ、「これだけの情報だとなにがなんだか分からない…」と思う人もいるでしょう。特にこれから初めてのカードを作る場合、不安でいっぱいですよね?
融資審査に通りやすくなる共通点について、これより1つずつ説明いたします。全て理解しておけば、あなたの審査通過率にも影響を与えるでしょう。
安定が最優先!カードローンが作りやすい職業とは?
カードローンに通りやすい『職業』についてですが、こちらは以下のようになります。
- 公務員全般
- 大手企業の正社員
- 医師
- 士業(弁護士や税理士など)
これらの仕事の共通点は『安定している』ことで、もしも該当する職業に就いている場合、審査でかなり有利でしょう。
特に公務員に関してはリストラや廃業の危険性が極めて低く、国家公務員か地方公務員かで若干差もありますが、どちらにせよ大抵のカードローンは作れるでしょう。
同様に一部上場企業に務める正社員や役員、士業全般も受けが良いです。こちらは倒産の危険性が低い上、給与も高いレベルで安定しているため、限度額が豊富な1枚が作りやすいですね。
通りにくい職業もある?不安定な立場では融資に影響も
通りやすい職業があるということは、『融資審査に通りにくい職業』があっても不思議ではありません。実際、以下のような立場だとカードローンがやや作りにくいです。
(⇒カードローンを利用するための職業)
- アルバイト・パート
- 派遣社員
- 自営業
- 水商売
- 無職に該当する立場(専業主婦など)
融資を受けにくい職業というのは、簡単にいえば『仕事を失いやすい立場』であり、返済のことも考えると自然ですね。
ただ、最近はより多くの人に提供しているカードローンもあるため、今回紹介する他の要素も満たしておけば、職業による不利があっても通ります。
カードローンは大衆向けの小口融資が主な用途なので、借りるだけならどんな職業でも諦めないでください。
最も分かりやすい!?年収が多いと融資審査も簡単!
続いて『年収』についてですが、こちらは非常に分かりやすいですね。
カードローンの審査を受ける場合、年収が多ければ多いほど有利であり、少ないほど通りにくくなります。
「年収が多いって、どれくらいからが十分なの?」と気になるところですが、目安としては以下の説が有力です。
- 年収が500万円以上から有利に
- 年収が300万円を切っていると不利に
あくまでも目安ではありますが、少なくとも年収が500万円もあれば大抵のカードローンは作れます。なお、年収300万円以下については一部の金融機関で「ご融資可能な年収の目安」として掲載されており、こちらはよりアテになるでしょう。
もちろん500万円より多ければどんどん有利になるので、年収が多い人は自信を持って申し込んでください。
総量規制の存在に注意!年収でカードローンに制限も?
年収が多い人も無関係ではありませんが、年収が少ない人は『総量規制』に注意しながらカードローンを作りましょう。(こちらもご参考に→パートにも総量規制はある?)
この決まりは貸金業者(消費者金融や信販会社)に適用されるため、銀行のカードローンなら関係ありません。ただ、目安として参考にしているため、大金を借り入れるなら相応の収入も必要です。
また、「職業と年収ってどっちが大事なの?」という良くある疑問の答えですが、実は『職業』のほうが大切です。たとえば『年収700万円の公務員』と『年収が100万円から1000万円で変動する自営業』だと、前者が有利になる感じですね。
安定した仕事に就いている場合、生活に困らない程度の年収でも十分でしょう。
融資審査では実績が大事?今までの履歴を思いだそう!
融資審査では『今までの借入利用実績』についてもチェックされ、これが非常に優秀な場合、大口の融資でもかなり通りやすくなります。
融資の利用実績については、以下が評価されているでしょう。
- 返済日には遅れていないか
- できるだけ早く完済しているか
- 定期的に利用しているか
特に返済日を守るというのは当たり前ながらも重要で、毎月きちんと返済しているだけでも実績は積み重なります。大口の融資に申し込む前は、しっかりと実績を積んでおきましょう。
また、『任意返済』や『一括返済』で早めに返していると、こちらも金融業者から信頼されます。長期返済のほうが利息面では儲けられますが、素早く返済してくれる人のほうが損害も出さないため、余ったお金はどんどん返していきましょう。
遅れてしまうと論外!?将来の融資のために守りたいこと
逆に延滞してしまうとどうなるかについてですが、当然ながら審査に落ちやすくなり、これまでの実績があったとしてもかなり厳しいでしょう。
ただ、延滞すると全てのカードローンに落ちるとは限らず、遅れた後も対応次第ではペナルティーになりません。
- 返済に遅れる前に延滞する旨を伝える
- 遅れてもできるだけ早く返済する
- 延滞は2ヶ月以内に留める
万が一延滞してしまうなら上記の点を実行すれば、遅延損害金の支払いだけで済むこともあります。こうした対応は金融業者の裁量次第なので、まずは遅れないことを意識してください。
これも実績に?意外なサービスが融資審査に関わる理由
融資審査で有利な実績とは、大抵が『借りたお金を返すサービス全般』です。
しかし多くの銀行や信販会社は『融資以外のサービス』を展開しており、それらの利用も審査の実績につながるのはご存じですか?
一例を記載していきますので、ご自分の利用状況と照らし合わせてみましょう。
・預金
・投資
・一部の自動振替
・クレジットカード
・自社が担当する分割ローン
カードローンを使ってみたい金融業者が決まっているなら、関係しているサービスを全てチェックしましょう。すると、予想外の部分で有利になっていることもあります。
無駄遣いは厳禁!実績作りはほどほどにしよう
カードローンといった融資でもそうですが、『融資の実績に関わるサービスの無駄遣い』は止めましょう。「限度額を増やしたいから…」という理由で借り入れた場合、余分なお金ということで無駄遣いしやすいです。
同じように投資やクレジットカードの利用も、生活を切り詰めて実行するほどではありません。むしろ融資利用による実績に比べると影響が少なく、実際に使った分に比べると恩恵を感じにくいです。
融資のために実績を作るとしても、以下のような利用を心がけてください。
- カードローンは『借りないと困る』ときだけ使う
- 投資は『余ったお金』だけで楽しむ
- クレジットカードは『必要なものだけ』買う
必要なタイミングを理解しつつ使っていれば、気付いたときには十分な実績になっているでしょう。
カードローンの希望限度額を必要最低限にしたい理由
カードローンの審査に通った人の多くは、『必要最低限の金額だけ希望した』のに注目です。
金融業者からすると『大金を貸し付けるほどリスクが増える』ため、むやみに高い金額を希望するよりも、自分にとって必要な最低限にしておくほど通りやすくなるでしょう。
たとえば「とりあえず30万円で足りるけど、将来のことを考えて100万円くらい希望しておこう!」とすれば、無駄に難易度を上げるだけですね。
しかし30万円ぴったりで申し込めば、少なくとも不利にはなりません。もっと下げるほうが借りやすくなりますが、融資は必要な金額に届かないと意味がないため、無理して下げすぎないほうが賢いです。
「だけど最初に小さくしたら、後で大金が必要になったときに困るのでは?」と心配する人も多いですが、カードローンの場合は心配ありません。
後から増やせば問題なし!カードローンは増額可能です
カードローンの限度額は生涯固定ではなく、後から希望することで『増額』も可能です。増額の手続きについては、以下のような流れになるでしょう。
↓
受理されると審査開始
↓
審査に通過すると限度額が増える
カードローンを作って使えば実績になるため、最初に欲張って多めに頼むよりも、必要最低限にしてとりあえず作っておくほうが良いですね。
注意点をいくつか挙げておくと、『増額にも審査があるので落ちる可能性もある』ことに加え、『審査に落ちると逆に下がったり利用停止になったりする』のにも注意してください。
以前申し込んだときに比べて『年収や職業が有利になっている』、もしくは『実績がしっかりと積み重なっている』場合が増額のベストタイミングでしょう。
相手からのお誘いも?金融業者にとって魅力的な人になる利点
今回説明した特徴は満たしている点が多いほど、『金融業者にとってぜひとも借りてもらいたい人』になれます。そんな人間になれると、以下のようなこともあり得るでしょう。
- 金融業者からカードローンを作るようにお誘いが来る
- すでにカードローンを持っているなら増額を勧めてくる
たとえば「車ローンを一度も遅れずに完済したら、ローンを組んだ会社からカードローンのお誘いが来た」という報告があります。どんな融資でもきちんと返してくれた人なら、もっと自社サービスを使ってもらいたいという意思の表れですね。
これらは強制ではありませんし、実際に作るなら自分で申し込む必要もありますが、勧誘が来た以上はかなり審査にも通りやすいでしょう。カードローンは年会費も取られないため、とりあえずでも作っておいて損はしません。
また、増額のお誘いでも同様で、限度額が増えると金利も下がりやすいです。断る理由が見つからないなら、せっかくの誘いを活かしてみましょう。
【参考ページはこちら】
銀行の借入審査に落ちたくない!守るべきこと