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消費者金融とはどこまで違う?銀行の借入審査と徹底比較!

カードローンといえば消費者金融の専売特許に思えそうですが、最近は銀行も積極的です。そのおかげで選択肢は豊富で、一人一人が好みに合わせて選べるようになりました。

カードローンの基本的な使い勝手は同じなので、どうしても「審査内容もほとんど一緒なの?」と思いやすいです。しかし「銀行のほうが審査も難しい」という意見が多く、消費者金融との違いが気になるところですね。

今回は銀行と消費者金融の借入審査を比較し、どこが違うかを把握しておきましょう。

基本は同じ?銀行と消費者金融で異なる審査要項

銀行と消費者金融のカードローン審査は同じ現金融資なので、基本的な見られる要素は変わりません。

  • 職業
  • 勤続年数
  • 今までの利用履歴

ただ、適用されるルールの違いや営業形態の差により、同じ借入審査でも異なる点があります。

  • 在籍確認の有無
  • 総量規制による制限
  • 対応する信用情報機関
  • カードローン即日発行の対応状況

単純に金利や限度額を見れば銀行が優位ですが、こうした差異も「自分が借りるならどちらにすべきか?」に関わるでしょう。

双方の審査対応の違いを知り、使いたいカードローンを絞り込んでください。

銀行は回避不可能?在籍確認が必須な事情とは

まずは『在籍確認』の対応についてですが、銀行はこれが欠かせません。

☆在籍確認とは?
在籍確認とは職場に電話連絡を実行し、申込者が本当に記載通りの会社に勤めているかを確かめます。これを実行しないと職業を偽れるため、どんな融資でも原則として欠かせません。

銀行は低金利な融資を提供していますが、その分厳しく審査をして「この人なら確実に返せそう」という人だけ通過させるため、在籍確認も欠かすわけにはいかないのです。

銀行が厳しいといわれるのにはこうした『融通が利きにくい部分』にも当てはまり、「職場への電話は控えて欲しい…」と考える人は困るでしょう。(こちらもご参考に→誰にもばれずにカードローンを利用できる?

一応電話をするときもプライバシーは守ってくれますが、借り入れはできるだけ内緒で実行したい人も多く、この点が銀行カードローンを躊躇する理由になり得ます。

消費者金融は電話なし!?在籍確認を回避する方法とは

消費者金融でカードローンを作る場合も、通常なら在籍確認が欠かせません。ただ、消費者金融は銀行に比べて柔軟な対応をしやすく、在籍確認についても同じことがいえます。

実は消費者金融の場合、在籍確認を『特定の職場に勤めている証拠書類の提出』で代用できるケースがあります。

その該当書類については会社によりけりですが、主に以下が使われるでしょう。

  • 社員証
  • 給与明細
  • 社会保険証

こうした書類には『在籍している会社』が記載されているため、どうしても電話が嫌なら相談次第で書類提出に変えてくれます。

ただ、在籍確認そのものがなくなることはありませんから、電話にも書類提出にも応じない場合、審査に通ることはありません。

年収は関係ない?総量規制の対象外な銀行カードローン

カードローンなどの個人向け現金融資には、『総量規制』という法律が適用されます。

総量規制とは、『貸金業者から融資を受ける場合、最大でも年収の3分の1まで』とする決まりです。総量規制が有効な会社全てで共通するため、1社からでも複数社からでも借りられる総額は変わりません。

年収が少ない人には厄介な決まりごとですが、貸金業者とは『貸金業法』が適用される会社…つまり消費者金融と信販会社にしか発生しません。

銀行は『銀行法』にて営業しており、銀行カードローンには総量規制が適用されません。そのため本来は年収0で借りられない立場…専業主婦などでも作れるカードがあります。

全ての銀行が年収0に対応しているわけでもなく、あくまで一部の銀行のみなので、「総量規制がない銀行なら年収は審査で関係ない!」と思い込まないでくださいね。

簡単審査でも制限あり?消費者金融で借りるなら年収に注意

消費者金融は銀行に比べて審査基準が緩く、「銀行のカードローン審査には落ちたけど、その後に受けた消費者金融の審査には通った!」という口コミも多いです。

しかし消費者金融には総量規制が適用されるため、年収が0では申し込み不可能です。

「簡単審査だから専業主婦でも通ると思ったのに…」という声もありますが、総量規制という仕組みを知らない場合、無駄な申し込みになるでしょう。
(⇒今更聞けない「総量規制」について

この点から考えるに、消費者金融の通りやすさを活かしたいなら、以下のような人が向いています。

  • 銀行の審査には落ちたけど年収はある人
  • アルバイトなどの年収が少ない人
  • 短い時間しか働けないパートタイム労働者

こうしたケースなら『融資審査には通りにくいけど年収はある』ため、消費者金融の柔軟な対応を期待できるでしょう。

金融業者によって違う?銀行が融資審査で見られる情報とは

カードローンの審査を行う場合、その人の融資利用状況を必ずチェックします。その際は『信用情報機関』に登録されている情報を見ることで、他社の利用分も調べられるのです。

信用情報機関とは、『融資への申し込みから返済状況までをリアルタイムに記録する施設』です。こちらには3種類存在しており、たとえば銀行なら『銀行専用の情報機関』しかチェックできません。

各信用情報機関の名称については、下記の通りです。

  • KSC(銀行系)
  • CIC(信販会社系)
  • JICC(消費者金融系)

銀行が問い合わせられるのは『KSC』のみですが、長期の延滞や債務整理といった事故記録だと3社で共有されるため、「消費者金融で失敗したけど銀行ならなんとかなるか…」と甘く考えてはいけません。

どちらもチェック可能?消費者金融と銀行の情報共有について

消費者金融の場合は『JICC』に問い合わせるため、重度の事故以外は銀行と無関係…そう思えますが、実は違います。

大手消費者金融のほとんどは『保証会社』として銀行のカードローン審査を代行しており、その際に情報共有をしているとされます。

☆保証会社とは?
主に『銀行のカードローン契約にて保証人の代わりを務める会社』を指します。保証会社のおかげで銀行は安心して融資ができ、消費者金融は利益として保証料を受け取っています。

保証人の代わりをする以上、銀行のカードローンとはいっても保証会社が審査をするため、消費者金融が代行しているといって良いでしょう。

この際に消費者金融は銀行側の信用情報もチェックするので、実質的に『銀行と消費者金融は相互の信用情報機関を確認できる』と思って良さそうです。

どこで借りる場合も油断できませんが、銀行の返済実績が消費者金融にも活かせるため、真面目に利用していればプラス面もあります。

即日融資とは違う?即日発行が難しい銀行のカードローン

銀行といえば審査が遅いイメージがありますが、最近はその日に融資してくれる『即日融資』への対応も活発で、急ぎのニーズにも応えてくれます。

ただ、銀行のカードローンは『即日発行』に未対応な場合が多く、その日にフル機能が使えるとは限りません。

カードローンに不慣れだと「即日融資と即日発行って違うの?」と疑問に思うでしょうから、簡単に説明しておきます。

☆即日融資について
『その日にお金を貸し付けてくれる』のを即日融資と称します。お金自体は振り込みなどですぐに手に入るものの、カードは後日の到着です。
☆即日発行について
『すぐに利用できるカードをその日に発行する』のを即日発行と称します。使えるカードがすぐに手に入るため、全ての機能が使える状態ですね。

一応『三菱東京UFJ銀行』や『三井住友銀行』が即日発行に対応しているものの、店舗によっては専用の機械がなく、それ以外の多くの銀行は即日発行自体が不可能です。

どうしても銀行のカードがその日に欲しいなら、自分の住む場所や使える業者に大きく左右されるでしょう。

即日発行も簡単!消費者金融はその日にカードが作れます

それに対して消費者金融の場合、全国各地に『無人契約機』があるため、即日融資だけでなくカードもその日に手に入りやすいです。

無人契約機の設置については、以下の消費者金融が積極的で使いやすいでしょう。

消費者金融名 設備名
アイフル てまいらず
アコム 自動契約機(むじんくん)
プロミス 自動契約機
モビット ローン申込機

会社により名前は異なるものの、『その日にカードが手に入る』という点では共通しており、操作も簡単で安心ですね。

こうした設備は駅近辺や繁華街に多いので、アクセスのしやすさもうれしい点でしょう。

一長一短?銀行と消費者金融を比較して分かること

世間では「お金を借りるなら銀行が良い!」とか「消費者金融は銀行から借りられない人以外は使わない」などの意見も散見されますが、実際は『審査の違いから人によって向き不向きが異なる』のです。

今回の比較結果を簡単にまとめると、このようになります。

  • 銀行は低金利だが審査が厳しく時間がかかりやすい
  • 消費者金融は審査が簡単で早いが総量規制と金利がネック

銀行の融資はイメージもあって人気ですが、印象だけで選ぶと「審査に通らなかった…」とか「すぐに借りられずに困った」といった結果になりかねません。

もちろん消費者金融でも「よくよく考えると急がなかったから、銀行カードローンで良かったかも…」と後悔する人もいます。審査の違いは適正の違いにつながるので、申し込む前に今回の記事を思い出してくださいね。

【参考ページはこちら】
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