大手サラリーマン金融でも、約60%の人しかカードローン審査には通っていません。
これは大手サラリーマン金融が貸し渋っているわけではなく、あらゆる人に対して審査を行うと、どうしても貸付の対象とならない人が出てくるためです。
もしかすると、自分がその立場となってしまうこともあるでしょう。
ですが、そのような借入審査で断られる人というのは、マナーについても知らない場合が多いです。
約40%の借入審査で断られやすい人にならないためにも、マナーの基礎知識を学んでおきましょう。
連続で審査を申込んではいけない!借入の基本となるマナー
借入審査で断られる人というのは、借入の基本となっているものが「マナーであることを知らない」まま審査を申込んでいます。
具体的な低評価につながる行為では、以下のような行為が低評価につながります。
- 審査に落ちてすぐに審査を申込んでいる
- 複数の業者でほぼ同時に審査を申込んでいる
- 電話・メールなどで横暴な態度を取る
上記で特に注意して欲しいものは、「審査に落ちてすぐに審査を申込む」というものです。
このような行為を取られると、業者としても信用できない相手と考えるようになってしまい、余計に借入審査で断られやすい人になってしまいます。
良く考えるとわかることですが、何度も審査を申込んでくる相手というのは、「お金に困っている人」という印象が強くなってしまうものです。
実際に借入が微妙に多く、返済についても不安定な場合がわずかに見られる相手では、業者としてもリスクを考慮して審査に通さないでしょう。
実際に審査で良く落ちる人というのは、マナー不足もあり低評価につながりやすいのです。
再審査はすぐに申込まず、「1週間以上空けてから申込む」ように配慮しましょう。
借入の基本を守らずにいると信用情報にキズがつく
カードローン審査でもそうですが、ローン審査は信用情報を元にして行っています。
個人信用情報と言われているものが信用情報となります。
信用情報は金融の利用においてもチェックされる情報のため、嘘の情報を用いてもバレることが多いです。
信用情報内には、「借入状況・返済状況・申込者本人の情報・家族構成」などがまとめられています。
もう1つ注意点があります。
それは、サラリーマン金融は審査が甘いと言われていますが、実際は銀行と「大きく違わない」という注意点です。
サラリーマン金融でも、以下のような基本の対応を怠っていると、信用情報にキズがつく形で審査が終わり、審査に通るチャンスもほとんどない状態となってしまいます。
- ”借り過ぎている状態”で借りようとしている
- 過去にトラブルを起こした業者で借りようとしている
- 目的がない状態で借入しようとしている
借り過ぎに要注意!借り過ぎには規制も存在する
カードローンのキーワードで有名なものに、「総量規制」という規制がございます。
借入総額が、「年収の3分の1以上」となってはいけない規制のことを総量規制と言います。
ノンバンク系で適用されている規制のため、サラリーマン金融は銀行で借りるより少額のローンに対応している場合が多いです。
テレビCMでも、「計画的な借入」を勧めているCMを多く見かけます。
なぜ計画的な借入にこだわっているのか?というと、総量規制について詳しくない人は「まだ借りられる」と思ってしまい、総量規制に引っかかってしまうからです。
最近では、男女ともにサラリーマン金融の利用者は安定しています。
なので、「年収に対して借り過ぎていないか?」というのは、借りる側にとってはマナーの1つなのです。(こちらもご参考に→借入は年収の何倍まで許容範囲?)
総量規制を守らず貸付を行うと業者側にも罰が発生しますので、大手サラリーマン金融では総量規制を遵守しています。
つまり、「借り過ぎた場合は別の業者で借りればいい!」という対応は、今では通用しなくなっている借入手段となっているのです。
審査を急がせるのはNG!かえって審査に通らなくなる
昔と今でカードローンは大きく変わっています。
サラリーマン金融では、「プロミス、アコム」が飛び抜けて審査スピードが速いと言われています。
ただ、プロミスやアコムでも最短30分以内だと思っておいてください。
近年では過剰評価されている人もいるため、この点については誤解されているところもあります。
例えば、「最短10分以内も可能」と評価している人もいるのですが、実際は審査のみ最短10分以内というだけです。
その後、カードローン契約・カード発行・契約書の郵送などが行われるようになっていますので、それほど他の業者よりスピーディーというわけではありません。
後、「審査時間の短縮を狙って審査を急がせる」という行為に注意してください。
昔であれば業者が気を利かせて対応してくれました。
ですが、今では審査を急がせるという行為は、こちらの信用情報にキズをつけるだけの行為です。
サラリーマン金融では問題なく済む場合もございますが、大手の銀行では審査拒否されるケースまで存在しますので、リスクが生じる行為であるのは確かでしょう。
審査落ちの理由は聞けない?管理されている個人信用情報
個人信用情報というのは、「個人信用情報機関」で管理されている情報でもあります。
個人信用情報をまとめている機関のことを個人信用情報機関と言います。
CIC、JICCが国内でも有名な機関となっていますが、大手の銀行やサラリーマン金融は加盟している機関でもあるので、個人信用情報は必ずチェックされるようにもなりました。
もし、個人信用情報の評価が低評価となっている人は、大手の銀行やサラリーマン金融を使わないようにして、中小の銀行やサラリーマン金融で審査を申込むようにしましょう。
以下の条件に該当する人の場合、審査が細かい大手では審査に通らない可能性があるので、審査が大まかな中小で審査を申込むのが吉となるのです。
- 現在、多重債務者となっている
- 過去に債務整理を行った
- 過去に自己破産を申請した
上記のような返済に酷く困っている状況では、どの金融業者でも厳し目の評価が行われます。
このような人でも大手では審査に通ることがある・・・という情報も存在しますが、根も葉もない噂程度の情報なので、あまり信用しないようにしたほうが賢明です。
意外な対応で損をすることも!丁寧な対応がマナーでは大事
お金というのは「信用」を前提に借りることができます。
これは、銀行やサラリーマン金融でも同じように扱われており、今でも「信用貸し」が成立しているため、収入がある人は貸付業者からお金を借りられるわけです。
正確には「個人向け小口融資」と言います。
こちらは以下のような対応をされている場合では、融資についても前向きに検討してもらえない場合もあるので、その点に留意して審査申込を行うことも大事です。
- 利用意思がない借入
- 目的とは別の借入
利用意思がない借入とは、「借りても使わない場合」を言います。
人によっては審査に通るか試しで申込む人もいるのですが、現代は借入状況に問題がない人の場合、審査に通る可能性が高いです。
実際にプロミスといった大手サラリーマン金融で審査を申込んだ場合、全体の「約60%」が審査に通っています。
ですが、「まったく利用しない状況が続いている」と、最悪の場合ですが契約が解除となってしまうこともあるのです。
業者にとっては「利益にならない」ため、このような対応を行うケースは希少ではありますが存在します。
その他、以下のような目的であってもマナーの欠如として扱われ、審査に通らない場合が多いとされているので注意してください。
- ローン返済目的
- 第三者にローンで借りたお金を譲渡する目的
- 賭博行為で必要となる資金作り
このような目的とは別の借入は、銀行やサラリーマン金融でも緩い対応をしてくれないので、先に知っておき対処するのが賢明です。
ブラックはお断り!ブラックOKの銀行は無いと理解する
インターネットで紛らわしい情報に「ブラック」に関わる情報があります。
過去に焦げ付き(返済不能)となった人、もしくは返済に関わるトラブルを起こした人をブラックと言います。
ブラックの人だけのリストをブラックリストと言うのですが、一度登録されてしまうと、「1年~10年の間」でリストに名が残ってしまうのです。
ブラックとして扱われている場合、ほとんどの銀行やサラリーマン金融でお金を借りることはできません。
つまり、「ブラックでもOK」という情報をインターネットで見つけても、「銀行以外の業者」であればOKと理解しておきましょう。
時折、「ブラックOKの銀行」という情報がインターネットでは見つかります。
ですが、このブラックOKのブラックというのは、「ブラックが解除となっている人」を指して使われているため、全ブラックが銀行でお金を借りられるチャンスもある・・・という意味ではありません。
また、以下のような借入についても、ブラックの場合は難しいと判断したほうが賢明です。
- 50万円以上の借入
- 長期ローン
- 担保・保証人が必要となる融資
ブラックでも借りたい!そんな時は中小サラリーマン金融
ブラックのため、銀行からの融資では借入審査で断られるという場合、銀行を使わずに中小サラリーマン金融を用いるようにしましょう。
銀行ではないので、中小サラリーマン金融であれば審査に通る可能性があります。
中小サラリーマン金融は、以下のような運営に力を入れている業者としても知られています。
- 借入が困難な人
- 収入が少ない人
- 無職に近い人(※)
※最近になって職業を失った人、専業主婦、学生など
近年になってブラックの人も審査対象になった・・・わけではありません。
なので、以下のような「老舗の中小サラリーマン金融」を用いることで、ブラックの人でもまともに審査を行ってもらえる場合が多いです。
- フクホー
- セントラル
- アルコシステム
中小サラリーマン金融と大手サラリーマン金融には違いもありますが、「金利はほとんど同じ」と思って問題ありません。
中小サラリーマン金融が、大手サラリーマン金融に劣る点は以下のとおりです。
- 審査が遅い
- ネットに対応していない
- 審査時に必要となる書類が多い
職業も審査に影響あり!夜専門の職業ほど評価が低い
最近になって知られるようになってきたものに、「スコアリング審査」があります。
審査は採点方式で貸付の決定が行われるのですが、その際にスコアリングを用いることをスコアリング審査と言います。
スコアリングでは、属性と呼ばれている項目で点数の有無を数えていきます。評価に該当する属性が多く見当たらない場合、カードローン審査などでは審査に通ることはありません。
属性では、年収・職業・勤務年数・借金状況が重要とされています。
ですが、この中で最重要となってくる属性は「職業」だと理解しておきましょう。
以下のような属性(職業)に対する評価を、銀行やサラリーマン金融では必ず行っていますので、職業に問題があるだけでもカードローン審査の通過は難しいものとなるでしょう。
- 高い:公務員、大手企業の社員
- 普通:一般企業の社員
- 低い:夜専門の職業
属性上の評価は、職業が「夜専門の場合に低い」となります。
夜専門の職業についてですが、良く知られているものでは以下のような職業が存在します。
- 漁師
- 風俗
- タクシー運転手
職業の都合で審査が申込めない場合の対処方法は?
職業というのは、スコアリング審査上で面白くない審査結果につながる職業まであります。
しかし、だからといって安易に職業を変えてしまうのはいけません。
属性には「勤続年数」もあるため、職業を転々としてしまうのも低評価につながってしまうためです。
勤続年数は「半年以上」で普通の評価となります。
「2年以上」の勤続年数が見られる人の場合、高い評価を受けることも可能となるでしょう。
評価上で重要となる職業についてですが、なるべく「サラリーマン金融」で審査を受けるようにしてください。
その理由ですが、以下のような理由もあり評価に大きな差が発生しづらいためです。
- ノウハウが多い
- 夜専門の貸付にも対応している
- 借入状況を重要視している
銀行では「年収・職業」を重要視している傾向にあるので、どちらかに問題があると審査には中々通りません。
ですが、サラリーマン金融はノウハウが多いため「返済能力」に問題がなければ、融資についても前向きに検討してくれるのです。
余裕がある際は、前もって「職業が低評価に該当している」件を伝えておきましょう。
その上で、返済についても計画性をもって対応可能と連絡されていると、サラリーマン金融側も気を良くして相談に乗ってくれます。
働いていても借りられない!?自営業主のカードローン
自営業主のカードローンには「特殊なルール」を元にして、カードローン審査が行われています。
サラリーマン金融は審査が甘いと言われていますが、銀行やサラリーマン金融で審査内容に違いはないため、以下の特殊なルールを忘れずに守る必要があるのです。
- 営業年数は2年以上
- 0円申告をしていない
- 現収入が安定している
自営業主の借入審査で断られる人というのは、上記の条件のどれか1つを守れていないため審査で落ちてしまいます。
また、個人のカードローンと同様で「落ちた理由」については教えてもらえません。
それと、「必ず証明を求められる」ので注意してください。
例えば、1年6ヶ月だけ営業されている人が、「自分は2年以上で営業を行っている」と申告されても、個人信用情報機関を通じてすぐに本当かどうかがわかってしまうのです。
このような嘘の申告にも、以下のようなペナルティが発生するので注意してください。
- 1ヶ月間ほど審査対応してもらえなくなる
- 他の業者で審査を受けた場合も同様の扱いとなる
- 借入限度額が減らされる
自営業主は「経営者」として働かれている場合も、あまり高評価につながることはありません。
昔は「担保を通じて融資」していたため、ある程度は融通が利いたというだけです。
今では、個人や事業主でも担保ありの融資を認めていない金融業者が多いため、安易に自営業主であれば大きな借入も許可される・・・と思わないほうが良いでしょう。
銀行は難しいと判断!自営業主は他の金融で借りるのが得策
自営業主としてお金を借りる場合ですが、通常の借入とは別物だと理解しておくのも大事です。
例えば、銀行やサラリーマン金融では軒並み普通より低い評価となりますが、以下の業者を通じて審査を受けた場合、評価が普通以上となることがあります。
- 信用金庫
- 中小サラリーマン金融
- 街金
地域密着型で営業を行っている金融業者のことを街金と言います。
地域密着型とは、県や県内の地域をエリアとして販売を行う方法のことです。限定的な範囲で販売を行う代わりに、通常では審査で通りづらい人でも審査に通る可能性があります。
信用金庫や中小サラリーマン金融も、実は「地域密着型」に近い営業方法を取っています。
信用金庫は昔から対応しているサービスでもあるので、「兼業農家」のような立場で自営業主として活動されている人でも、カードローン審査に通る可能性が高いでしょう。
何よりも、「親身になって相談に乗ってくれる」サービスが嬉しい業者としても、上記の業者は知られています。
今までカードローン審査で中々通らなかった人の場合、「なぜ通らないのか?」ということに対して質問を行いたいという人もいるでしょう。
信用金庫の場合、「複数のローンをまとめる」ことも可能となっていますので、複数のローンが邪魔する形でローン審査で落ちる・・・という問題も解消できます。
金利に関してですが、「信用金庫、中小サラリーマン金融、街金」の順で金利が低く設定されています。
審査について順序を考慮するのであれば、先ずは信用金庫から相談を持ちかけると良いでしょう。
借入で得するマナー!10分で対応可能なテクニック集
借入で用いられているマナーですが、「意識的にマナーを向上させる」ことも可能となっています。
主に以下のような対応でマナーの向上が図れるのですが、これらの行為は業者側でも高く評価されるマナーとして有名です。
- ローンを完済する
- 4件以上ローン契約を結ばない
- 安定した返済を行う
銀行の借入審査で断られる人というのは、上記の条件の内どれか1つが満たせていないため、審査落ちとなっているケースが目立ちます。
要約すると、「ゆったりと返済するよりスパッと返済」したほうが高評価なのです。
ローンは人として生活していく上では、あらゆる形でローン契約を結んでしまうものです。そのため、段々とローンが溜まっていくような使い方も良くありません。
ローン件数が4件以上となってしまっている場合、先に完済を意識してローンは後回しとしておきましょう。
ローンは急ぎすぎると「ブラック」としてブラックリスト入りすることもあります。そうなってからでは安定した返済を行われていても、評価が大きく変わることもありません。
重要なのは、「前もってマナーを知っている(対応している)」ことなのです。
【参考ページはこちら】
借入不可には理由がある?審査に通らないポイント