「毎月の返済額を減らしたい」「返済日を月に1回にしたい」そんな考えが浮かんで来たら借金一本化に注目ですよ。
借入一本化への道
借入一本化と聞くと「審査が厳しい」といったイメージを持っていませんか?
実は借入一本化の審査にもポイントがあるのです。
- 借入れ件数を4件未満にする
- 直近の返済は返済日を守る
以下でポイントを詳しく見ていきましょう。
借入れ件数を4件未満にする
借入れ件数が多いと審査には通りにくいです。万一、4件以上あるという状況なら借入金額が少ないところから完済を目指しましょう。
借入れ先 | A社 | B社 | C社 | D社 |
---|---|---|---|---|
借入れ金額 | 50万円 | 30万円 | 20万円 | 10万円 |
この状況なら、まずはD社の10万円を完済することを目指します。C社の借入限度額に余裕があればC社の20万円→30万円としたり、ボーナスなどの臨時収入で返済といった手段を取りましょう。
借入れ件数は多いほど審査に通りにくくなります。これは「借入件数が多い=1ヶ所から大口の借入ができない=信用されていない」と判断されるからです。 つまり借り入れ先は少ない方が良いのです。
直近の返済は返済日を守る
借入一本化を考え始めたら返済日は必ず守りましょう。少なくとも6ヶ月前後~の返済状況は重要です。万一返済に遅れがあるようでは、借入一本化したところでキチンと返済してもらえるのか不安になるので信用できません。
信用できないとなると審査に通ることはできません。カードローンで借入をする時には信用がポイントですよね。借入一本化でも同じです。信用が無い人は審査に通らないので返済日はキチンと守る必要があるのです。
借入一本化のメリット
借入一本化をするメリットは何でしょう?
- 返済日をまとめることができる
- 毎月の返済額を少なくできる
- 金利を低くできる
- 返済総額を少なくすることができる
借入一本化をすることのメリットはたくさんあります。この部分を見ると借入一本化をしたくなりますよね。(こちらもご参考に→借り入れの一本化は新規でもできる?)
返済日をまとめることができる
返済日が月に何度もあって一つ目の返済が終わったと思ったら次の返済日が数日後に控えている。それが終わったら、また次の返済日が待っている…。こんな生活では気が滅入ってしまいますよね。
返済日が多くなると、うっかり返済日を忘れてしまうなんて事も起こってきます。借入れ先が多いと返済日の管理が大変になるのです。
そんな時に借入一本化をするだけで借入れ先が1ヶ所になるので返済日も月に一度!お金の流れを把握しやすくなるし、返済日を忘れることもなくなりますね。
毎月の返済額を少なくできる
一本化することで月々の返済額が多少、少なくできることが期待できます。もちろん借入一本化は借金自体が減ったわけではないので大幅に返済額が減ることはありませんが、例えば5千円でも月々の返済額が少なくなると助かりますよね。
借入れ先 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
借入れ金額 | 50万円 | 30万円 | 20万円 |
毎月の返済額 | 約3万円 | 約1万5千円 | 約1万円 |
これらの3ヶ所からの借入れをD社にまとめたとします。
借入れ先 | D社 |
---|---|
借入れ金額 | 100万円 |
毎月の返済額 | 約5万円 |
この場合では3ヶ所から借りていた時には合計5万5千円の返済を月々行っていましたが、1ヶ所にまとめることで5万円に抑えることができました。
金利を低くできる
これは借入一本化をする上で重要なところですね。金利が今よりも高くなってしまっては借入一本化をするイミがありません。現状よりも金利を低くすることで返済の負担が減るのです。
借入一本化のローン自体、金額も大きくなるので金利が低くなっている場合が多いです。
どうしても低金利の所が見つからない場合には新たに借り入れ先を見つけるのではなく、今借りている中から一番金利が低い所へまとめるという方法もあります。
「今、借入れしている中で一番金利が低いのは消費者金融で、全ての借入れを合わせると年収の1/3を超えてしまうからまとめれない」なんて心配もありません。
借入一本化などの「おまとめローン」は貸金業法の総量規制の例外となります。 そのため年収の規制を超えて借入れができるのです。
消費者金融でも銀行でもどちらでも総量規制の対象外なので金利の低いところで借入一本化をしましょう。
返済総額を少なくできる
ここで、各社の返済シミュレーションを活かして借入一本化を利用すると返済総額の差はどの位違うのか比べて見ます。
借入れ先 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
借入れ金額 | 50万円 | 30万円 | 20万円 |
金利 | 年15.0% | 年17.8% | 年18% |
毎月の返済額 | 29,727円 | 14,948円 | 9,984円 |
返済回数 | 19回 | 24回 | 24回 |
返済総額 | 563,788円 | 358,746円 | 239,627円 |
3社の返済総額を合わせると1,162,161円となりますね。では、一本化にした場合はどうなるのでしょうか。
借入れ先 | D社 |
---|---|
借入れ金額 | 100万円 |
金利 | 年10.0% |
毎月の返済額 | 49,937円 |
返済回数 | 22回 |
返済総額 | 1,098,602円 |
一本化することで63,559円返済総額を少なくすることが可能になります。この時に今まで見てきた低金利であることもポイントになりますね。
借入一本化のデメリット
メリットばかりを見てきたので借入一本かは良いコト尽くしだと思いますよね。しかしもちろんデメリットもありますよ。借入一本化を検討する時にはメリット・デメリットの両方を把握しておきましょう。
- 返済期間が増えることもある
- またお金を借りてしまう恐れがある
これを見るとドキッとしませんか?以下で詳しく見ていきましょう。
返済期間が増える
例えば、借入一本化にしたことで毎月の返済を大幅に減らしたとしましょう。月々約55000円返済をしていたのに一本化で約4万円に減らしたとします。そうなると先ほどのD社の返済期間はどのくらいになるのでしょうか。
借入れ先 | D社 |
---|---|
借入れ金額 | 100万円 |
金利 | 年10.0% |
毎月の返済額 | 38,959円 |
返済回数 | 29回 |
返済総額 | 1,129,824円 |
返済回数は29回となり、B社・C社の返済期間の24回よりも5回増えることになりますね。
D社の場合では金利が年10.0%と低くなっているので返済期間が延びても返済総額は一本化する前と比べると32,337円お得になっています。金利が低くなる事のメリットがよく分かりますね。
しかし、返済金額を大幅に少なくしたために返済回数が延び、1,098,602円で返済できた所を1,129,824円となり、31,222円多く利息を払うコトになってしまいます。
また、金利によっては月々の返済金額を大幅に少なくしたために一本化前よりも返済総額が増えることもあるので返済総額はいくらになるのか注意が必要です。
またお金を借りてしまう
月々の返済金額が減ることによって「借金自体が減った」と勘違いすることがあります。また今までは5万5千円返済出来ていたから、今は4万円に減って返済がラク!それに今までの差額1万5千円までは返済に使っても大丈夫だと勘違いすることがあります。
そのため、またお金を借りてしまうこともあります。これでは借入一本化したことで借入れが増えてしまいますよね。つまり、借入一本化をしたら完済するまでは他からの借入れは行わないという強い意志が必要になりますよ。
メリットを生かすには
借入一本化にはメリットとデメリットがあることが分かりましたか?
メリットを生かすためには今より低金利かの判断が必要ですね。低金利の所で借りなければ一本化しても返済総額が増えてしまいます。
そして、月々の返済金額も大幅に減らさないコトです。今の返済金額では苦しい。では「いくらならムリなく返済できるのか」を考えてギリギリのラインで返済していきましょう。大幅に月々の返済額を減らしてしまうと余計な借入れをしてしまう原因にもなりますよ。
借入一本化を利用して返済日を月は1回、ムダな利息は払わないように早めの完済を心がけましょう。
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