近年、フリーキャッシュフローという言葉が、しばしば聞かれるようになりましたね。でも、この言葉の意味を正確に理解して、しかも生活に組み込んで活用できている人は、意外なくらい少ないのではないでしょうか。
フリーキャッシュフローについて理解を深めることは、金銭面や物質面でも心理的な面でも、生活を豊かにすることにつながります。そして、その際、キャッシングなどの借入を上手に使うと、より快適な毎日を過ごせるんです!
せっかくですから、この機会にフリーキャッシュフローという言葉の意味から、借入の活用法までを学んでおきませんか?
フリーキャッシュフローってどういう意味?言葉の意味を知ろう
聞いたことはあるけど、具体的にはちょっと難しいという人が多いと思われる、「フリーキャッシュフロー」という言葉。まずは、その言葉の意味からお話を始めます。
キャッシュフローとは
フリーキャッシュフローの意味を知る前に、まずはキャッシュフローという言葉から知っておきましょう。キャッシュフローとは、ごく簡単に言ってしまえば、現金(キャッシュ)の流れ(フロー)という意味です。
ある期間に入ってきたお金をキャッシュ・イン・フローといい、逆に出て行ったお金をキャッシュ・アウト・フローと呼びます。このふたつを合わせたものが、「キャッシュフロー」です。
つまり、キャッシュフローとは、入ってきたお金から支出を引いて残ったお金ということですね。現金の流れを見るものなので、掛け売り(ツケ)などの将来的に入ってくる予定のお金、つまり、まだ手元に入ってきていない分に関しては、計算に入れません。
帳簿上の金銭ではなく、あくまでも現金がどのように流れているかを示すのがキャッシュフローということですね。
フリーキャッシュフローの意味
フリーキャッシュフローが大きければ、自由に使えるお金が多いということですから、事業は好調ということです。逆にフリーキャッシュフローが小さい数値ならば、あまりお金に余裕がないということです。
ある程度大きな規模の会社なら、このフリーキャッシュフローを公開しています。フリーキャッシュフローに余裕があれば、株主に配当として回す企業も多く、投資家はフリーキャッシュフローに注目し、現金に余裕のある会社の株式を買うというサイクルなんですね。
キャッシュフローを家計に活用!流れが見えればお金も貯まる!?
フリーキャッシュフローという言葉の意味をご説明しましたが、どんなことを表しているのか、何となくでも分かってきたでしょうか?要は、使い道自由な現金ということです。
このフリーキャッシュフローという概念は、主に企業経営にまつわる用語ですが、個人が家計管理をしていく上でも使える考え方でもあります。
キャッシュフロー表を作ってみよう!
家計管理の基本は、やはり家計簿です。何月何日に、何にいくら使ったか。これをざっとでも記録していき、月ごとにまとめます。続けていって、数か月後、1年後、2年後などに比較してみると、何に使いすぎているか、どこなら節約できるかが良く見えてきます。
そして次に、キャッシュフローという考え方を利用するにあたって、表を作ってみましょう。家族の名前と収入と支出を最低でも3年分くらい記入できる表を作成します。今は、サイトやアプリなどでキャッシュフロー表が使えるものがあるので、それを活用するのもいいですね。
子どもの誕生や入学、住宅や車の購入などのライフイベント、家族それぞれの収入、家計簿を元に転記した支出を記入します。未来の分は予測して記入しましょう。そして、収入から支出を引き、さらに投資や貯蓄に回す分を引き、フリーキャッシュフローを算出してみましょう。
家計簿は面倒…という人は
「キャッシュフロー表を作りたくても、家計簿をつけてないから支出がわからない」という人や、「日々忙しく、家計簿なんてつけている余裕はない!」という人は、ちょっと雑なやり方ではありますが、預金通帳やクレジットカードの利用明細を使う方法があります。
お給料が振り込まれる口座と、公共料金やカード利用金額が引き落とされる口座が同じならば、ある時点の預金残高から1年前の預金残高を引けば、その1年間の大まかな収支が分かります。
通帳だけでは分からないという人でも、カードの利用明細で何にいくら使っているか分かれば、カード以外の支払い分を加味すればいいので、それだけでも、ずいぶん楽になります。
誤差は出てしまいますが、概算でいいという人には、これでもお金の流れをつかむには充分とも言えますね。
フリーキャッシュフローを増やすには
キャッシュフロー表を基に、どうすればフリーキャッシュフローを増やしていけるか考えてみましょう。どういうところにお金を使いたいのか、何なら多少我慢して節約できるのかは、人によって大きく違います。
なので、まずは自分のお金の使い方の傾向を意識するといいですね。そのうえで、ある程度みんなに共通して言えることは、
- 出て行くお金は少しでも少なく
- 入ってくるお金は少しでも多く
- 余分な税金は納めない
ということです。「ここなら節約できそう」というところを見つけて、意識するだけでも支出は減るものです。
そして、盲点なのが、余分な税金は納めないというところ。もちろん、納税は国民の義務なので、必要な分はきっちり払いましょう。節約できる税金は、酒税、たばこ税、消費税など。嗜好品を節約したり、余分な買い物を減らすだけでも、これらの税金の節約になります。
そして、入ってくるお金は少しでも多くするというところに、借入を活用するのもひとつの手なんです。
便利!借入をキャッシュフローにうまく利用する方法教えます!
家計管理にキャッシュフロー表を作り、フリーキャッシュフローを増やすよう意識することが、お金を増やしていくうえで有効であることをお話しました。
前置きがちょっと長くなりましたが、いよいよ借入を使ってフリーキャッシュフローを増やすことについて考えてみましょう。
前向きな借金
借入というと悪いことというイメージを持つ人も、少なくありません。でも、誰もが常に健康で絶対収入が減らないという保障はどこにもありません。
何らかの事情で収入が減ってしまい生活が苦しくなったとき、まとまったお金が必要だけど貯蓄には手をつけたくないときなどに、借入を利用するのは「前向きな借金」と呼ばれ、決して悪いことではありません。
何よりも、借入をすることによってフリーキャッシュフローを増やすことができるのですから、生活にも心にも余裕が生まれます。これは、人間らしく生きていく上で、けっこう大切なことです。
あらかじめ借入枠を持っておく
ほとんどすべてのキャッシングやカードローンは、利用条件として「安定継続した収入があること」というものがあります。なので、会社が倒産するなどといったピンチに陥ってからでは、申し込めないことがあります。
そのため、普段の余裕のある段階で申し込んで、借入枠を保持しておくと、いざというときにフリーキャッシュフローを確保することができるのです。
返済計画をしっかりと!
注意すべき点としては、当たり前ですが返済のことを考えて借りるということです。返済し切れないほどの借入をしてしまえば、一瞬はフリーキャッシュフローを増やすことができたとしても、すぐにマイナスに転じてしまいます。
長い目で見て返済が苦しくなったり、金利が家計を圧迫しそうだと思うならば、借入はしない方がよいでしょう。
金利ゼロキャンペーンなどもうまく活用して、借入を使ってフリーキャッシュフローに余裕を持たせるよう心がけましょう。
フリーキャッシュフローを増やすには借入も良い方法のひとつ!
フリーキャッシュフローというのは、自由に使える余裕資金という意味であり、これが多いほど経営的には良いというものでした。本来は企業の経営において使われるものですが、家計にも活用できるものです。
家計をうまく回すには、節約という従来の方法だけでなく、借入をしてフリーキャッシュフローに余裕を持たせるというのもまた、賢いやり方ですよね。
返済方法だけはしっかりと計画し、余裕のある生活をしたいものですね!
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