お金の借入の際には、大抵年齢制限が設けられています。年齢に関わりなくお金を借りたいと思っても、そうは行かないことが殆どです。
年齢によって借りれないのにはそれなりの理由があるからなのですが、中には制限の緩いところも見つかるので、すぐに諦めないことが大切です。
今回は年齢制限の3つのルールを中心に、高い年齢・低い年齢の方でも借入金を手にできる方法についてご紹介したいと思います。(こちらもご参考に→キャッシングの年齢制限が知りたい!)
【ルール1】未成年はお金を借りることができません
どこでお金を借りるにしても、必ず「20歳以上」であることが条件になっていますよね。これは法律上の規定ですから、どんな企業でもこれを破る訳にはいかないのです。しかし幾つか例外もあって、条件次第では18歳からでも借りれるケースもあります。
未成年の契約は親権者が破棄できてしまう
未成年がお金を借りても、親がその契約を取り消せば返済義務はなくなります。そのため、通常どこでも申込みは「20歳以上」からと決められているんですね。
(⇒未成年でもキャッシングしたい!)
親権者の同意があれば18歳から借りれるケースも
18歳・19歳でも、キャッシング利用もやローン契約も不可能ではありませんが、必ず「親権者の同意」が条件になります。またそれが利用できるところもこのように限定されており、どこでも可能とは限りません。
借入先 | 未成年への対応(親権者の同意は必須) |
---|---|
主な消費者金融 | × |
クレジットカード | 一部 ○ |
学生向け消費者金融 | 一部 ○ |
自動車ローン・医療ローンなど | 一部 ○ |
但し未成年でも親権者の同意なしで契約できる例外が、たったひとつだけあります。それが結婚していること。18歳・19歳でも既婚者であれば、成人同様に申込み可能です。
【ルール2】一定の年齢に達するとお金を借りれなくなります
次に年齢上限についてです。借入申込みの下限である20歳という年齢は、法律の規定によるものでした。しかし上限の方は「安定した収入が見込まれる年齢」が基準になるため、企業の解釈によっても若干のばらつきが見られます。
定年退職の年齢が申込み上限の目安
しかし基本的には定年退職の年齢である62歳~65歳を目安に、年齢上限が決められていることは間違いありません。どの企業も、これを大幅に超える年齢設定にはなっていないはずです。
収入がないということは、お金を借りる上での最大の障害です。定年退職した方の収入には以下のようなものが考えられますが、中にはお金を借りることが難しいものもあります。
- 再就職先での収入 ○
- アルバイトやパートによる収入 ○
- 不動産などの収入 ○
- 年金 △
- 配偶者などの収入 △
自分名義の所得があればどこでも申込みはできるのですが、表で△印をつけた年金だけ・もしくは配偶者の収入だけしかない方の場合、借りれるところは限られてきます。
申込み上限だけでなく利用年齢の上限もある
またとりあえず申込んで審査に通っても、その後もずっと借り続けられる訳ではありません。例えば「70歳に達した誕生月」から先は借りれなくなるなど、利用上限も定められているのです。(こちらもご参考に→70歳以上の借入は厳しい?)
その後は返済だけになるので(一括返済は必要ありません)、申込めるかどうかだけでなく、必ず「利用できる年齢の上限」にも気をつけておく必要があります。
クレジットカードには年齢上限がない!?
ところが、クレジットカードには「○歳まで」という設定がないことをご存知でしょうか。70歳を超えた方でも、クレジットカードの申込みは事実上可能なのです。
但しこれは「高齢者に対応している」ということではありません。審査をした上で個別に判断するという意味なので、返済能力に問題があれば、年齢とは関係なくキャッシング枠は0円ということもあり得るのです。
年齢上限が設定されていないことで、逆に厳しく審査される可能性すらあるので、クレジットカードは一概に高齢者に緩いとは言い切れません。
中堅消費者金融には年齢上限がない!?
また殆どの中堅消費者金融でも、実は年齢上限が設定されていません。これもクレジットカード同様、年齢だけでなく個々の状況を踏まえて審査結果を出すからだと考えられます。
また有名企業でもアイフル、モビット、プロミスは69歳までしか申込めないことになっていますが、アコムだけは年齢の上限が設けられていません。
審査に通るかどうかはまた別問題ですが、大手で年齢上限を設けていないのは今のところアコムだけですので、年齢の高い方にとっては狙い目かもしれませんね。
【ルール3】年齢を偽れば審査落ち・強制退会もあり得ます
探せば申込める所は見つかるのですが、年齢だけならつい誤魔化すことを考えてしまう方もいるかもしれません。年齢の証拠となるのは本人確認書類だけですから、正直手を加えることは難しくはないのですが…
虚偽の申告は許されないこと
より多くのお金を借りようとしたり、審査をパスしたいがために嘘をつくことは重大問題で、即審査には落ちてしまいます。特に年齢についての虚偽の申告をしようとすると、必ず本人確認書類の偽造も必要になりますから、借入先だけの問題だけに納まりません。
免許証などに細工することは、以下の罪に問われることになるので要注意です!
公務所又は公務員が押印し又は署名した文書又は図画を変造した者は、1年以上10年以下の懲役に処される。
しかもこれだけではありません。実は大切な信用情報にも大きな瑕がついてしまうのです。
一括返済と強制退会で信用情報はボロボロに!?
信用情報の記録に「虚偽の申告」という項目はないものの、利用が中断したことや退会があったことは分かってしまいます。その結果、当然ながら他での申込みにも影響が出てくることは避けられません。
解約後も5年間は記録が残りますから、長期間に渡ってお金を借りれない状況が続くことに。出来心からの年齢の誤魔化しは、このようにとんでもなく高くついてしまうことになるのです。
■カードローン審査に落ちる
■公文書偽造の罪に問われる
■信用情報に瑕がつく
探せばある!?年齢制限ギリギリの方向けのカードをご紹介!
探してみると、年齢制限の緩いカードローンも結構あります。また年齢が低い人専用、また年齢の高い人専用のカードローンを見つけることもできます。ルールの範囲内で借りれるところを、時間をかけて探してみましょう。
70歳以上でも対応してくれるカードローン
一般的には65歳まで、高くても69歳までというのが殆どですが、銀行の中には満70歳になってからでも申込めるところがあります。年齢上限が1歳でも長ければギリギリセーフで申込める方も出てきますから、情報収集は欠かせませんね。
- 新生銀行レイク 満70歳まで
- スルガ銀行リザーブドプラン 満70歳まで
- 関西アーバン銀行カードローン 満74歳まで
また先程ご紹介したように、アコムや中堅消費者金融、またクレジットカードについては年齢上限が設定されていません。しかしこのことは、特に高齢者だけが優遇されるという意味ではありません。
高齢者が助かる!年金生活者向けのカードローン
信用金庫の「シルバーきゃっする」は、年金しか収入のない方でも申込める高齢者向けのカードローンです。ご紹介した水島信用金庫以外でも、ほぼ全国の信金から同様の条件で申込めます。
【年齢制限】満60歳以上69歳以下
【申込み条件】年金を受給していること
【年利】年14.6%
【限度額】10万円~50万円(10万円単位)
地方銀行である福島銀行にも同じ様な商品があります。福島銀行口座で年金を受け取っていることが条件ですので、いきなり申込むことはできません。
【年齢制限】満60歳以上75歳以下(完済時80歳以下)
【申込み条件】福島銀行口座で年金を受け取っていること
【年利】年4.80%
【限度額】10万円以上100万円以内(1万円単位)
徳島銀行にも条件付きですが、72歳まで申込み可能なカードローンがあります。通常65歳までしか申込めない商品ですから、年金受取口座に指定する価値は多いにありますね。
【年齢制限】満20歳以上65歳以下
【申込み条件】徳島銀行口座で年金を受け取っていれば満72才まで申込可能(※)
【年利】年10.0%~12.0%
【限度額】30万円・50万円コース
(※)30万円コースのみ
ご紹介した高齢者向けカードローンは、全て地方の金融機関の商品です。そのため営業エリア内に居住もしくは勤務していないと申込むことができないこと、あらかじめご了承ください。
新社会人も嬉しい!若者向けクレジットカード
若い方には専用のクレジットカードがあります。限度額は高くありませんが、若くても審査には通りやすいのでお薦めです。なお未成年の場合は、親権者の同意が必要となります。
【年齢制限】満18歳以上25歳以下
【年利】年18.0%
【限度額】10~80万円(学生は30万円まで)
【年齢制限】18歳以上29歳までの学生
【年利】年17.95%
【限度額】10万円
【参考ページはこちら】
大学生でも親にばれずに借入できる?