20歳を越えれば、基本的にはどんな人でもお金を借りることができます。大学生も例外ではありません。
でも収入も不安定で社会的にも未熟な学生の間は、多額の借入は難しいというのが実情です。
そこで100万円借入を目指して、各企業の対応を調べてみました。一体どんな借り方をすれば、大学生でもより高額で審査をパスすることができるのでしょうか?
大学生ってドコまで借りれるの?消費者金融の限界とは
手軽な借入先として真っ先に思い浮かぶのは消費者金融ですよね。でも消費者金融からの借入は、ご存知のように総量規制の対象です。そのため収入が少ない学生の間は、なかなか多額の借入が難しい所でもあるのです。
(⇒学生でもキャッシングはできる?)
学生もプロミスやアコムで申込める!
そもそも消費者金融を、学生が利用できることを知らない方も多い様です。しかし「学生もOK!」と大書きされてはいないものの、プロミスやアコムといった消費者金融も、大学生の申込みには対応しているんですよ。
「アルバイトも申込めます」と書いてあれば「学生もOK!」と考えて先ず間違いありません。但し利用条件に記載されている通り、申込み時年齢は満20歳を超えていることが必要です。また冒頭でご説明した通り、安定した収入があることも前提条件です。
●20歳を超えていること
●安定した収入があること
消費者金融では総量規制が壁になる
しかし幾らアルバイトをしていても、その収入は限られてきます。例えば月5万円稼げたとしても、年間所得では60万円くらいにしかなりません。
これを総量規制の年収1/3に当てはめると、どんなに頑張っても借りれる額は20万円が上限でしょう。しかもこの上限一杯まで借りるのだって、普通はなかなか困難だと考えられるのです。
というのも、プロミスなど一般向けの企業の顧客は社会人が殆どですから、学生がそこに混じって審査を受けるのにはどうしても無理があるからです。社会人と同じレベルで審査を受ければ、大学生が不利になるのは当然ですよね。
沢山借りたいならココ!学生専用だから期待できる柔軟対応
学生専門の貸金業者は、知名度が低いせいで利用に不安に感じる方も少なくないのですが、実際にはそのような心配は無用です。
昔から学生が利用してきた学生専用ローンの中には、大手消費者金融以上の実績を誇る業者もあるくらいです。また学生という身分を配慮して、一般向け業者よりもやや低金利なところも魅力となっています。
学生専用業者なら学生の事情を配慮してもらえる!
専用ローンが学生にとって助かるのは、やっぱり学生独特の収入事情を配慮してもらえる点です。自分の稼ぎだけで審査されると辛いものがありますが、学生はアルバイト代だけで生活している訳ではありません。
例えば1人暮らしの学生には仕送りがありますし、実家通いなら基本的に生活費はかかりませんから、それなりの返済能力が期待できます。このような学生特有の経済事情が考慮されれば、大手消費者金融よりも沢山借りれる可能性もあるのです。
以下に各学生専門の業者の利用上限と金利をまとめてみました。いずれの業者も、最高50万円という高い利用限度額になっています。もしも大学生が一般向けのカードローンで申込んだとしたら、ここまで借りることはなかなか難しいでしょう。
学生ローン業者名 | 最高限度額 | 金利 |
---|---|---|
ベル | 50万円 | 15.0%ー17.0% |
アミーゴ | 50万円 | 14.4%ー16.8% |
カレッジ | 50万円 | 17% |
但し、もちろん学生専用業者も総量規制は守らなくてはいけません。ということは、100万円借りようと思ったら、逆算するとアルバイトで300万円以上稼いでいなくてはなりません。
これって、普通の大学生が稼ぐにはちょっと不可能な額ですよね。そこで、総量規制のかからない業者の利用を考える必要も出てきます。
銀行なら総量規制フリー!大学生はどのくらい借りれる?
銀行などの金融機関ならば、総量規制とは一切無関係です。これなら年収の低い大学生でも何とかなるかもしれません。
でも銀行って、学生にとっては何となく敷居の高い借入先ですよね。銀行カードローンは、果たして大学生にも対応しているのでしょうか?また申込み出来たとして、どのくらいまで借りることができるのでしょう?
大学生がバンクイックで借りれるのは10万円が上限
三菱東京UFJ銀行のバンクイックは、専業主婦やパート・アルバイトの方など幅広い利用者に人気のカードローンで、大学生も申込むことができます。
しかも総量規制は関係ありませんので、バンクイックならアルバイト収入がない学生でも申込み可能です。但し以下の2つの条件があることにご留意ください。
●親権者の同意が必要
●借入上限は10万円まで
借りやすいバンクイックですが、このように親への確認もありますし、審査に通っても10万円までしか借りることはできません。困った時にはとても心強い1枚ですが、親に内緒にしたい方には不向きですし、大金が必要な時には少々役不足です。
銀行の学生専用ローン「ちくぎんキャンパスカードローン」
しかしバンクイックのような一般の方向けのカードローンでは無理でも、学生専用カードローンならもっと借りれるかもしれません。筑邦銀行には、学生専用の「ちくぎんキャンパスカードローン」があります。
「ちくぎんキャンパスカードローン」は18歳から30歳まで対応(未成年は親権者の同意が必要)しており、しかも8.0%という低金利。学費だけでなく、免許取得や就職活動用としても使えます。
学生ローン | 最高限度額 | 金利 |
---|---|---|
ちくぎんキャンパスカードローン | 30万円 | 8.0% |
でもこのカードローンも最高限度額は30万円までしかありません。やはり大学生の借入額は、大台の100万円には届かないのでしょうか?
総額で100万円を目指せ!大学生でも数社から借りれるの?
どの借入先も、単独では100万円借りることは難しいことが分かりました。ならば数社から同時に借りるとしたらどうでしょう?
1社からは難しくても、数社からの借入合計としてなら何とかなるかもしれません。そこで最後に、大学生の複数社借入について検討してみます。
大学生は収入が低いため、総量規制がネックになります。そこでまずは、総量規制の対象と対象外の借入先をおさらいしておきましょう。
・クレジットカードのキャッシング
・一般の消費者金融
・学生向けローン
・銀行カードローン
・信用金庫などのカードローン
総量規制のかかる消費者金融などから借りると、借入総額の上限は年収の1/3まで。一般的に大学生がアルバイトで稼げる年収の上限を約100万円だとすると、その1/3のおよそ30万円が借入総額の上限だと考えられます。
ならば残りの70万円は、総量規制のかからない所で借りるしかありません。しかしご紹介した筑邦銀行の「ちくぎんキャンパスカードローン」でも、その借入可能額は30万円が上限でした。
これでは合算しても100万円には届きません。しかも複数社から借りれば、2社目の審査はより厳しくなると考えられます。
工夫次第で50万から60万までは借りれるか?
そこでより多く借りれるよう、申込む順番について考えてみましょう。合計2社で申込むとすると、どんな組み合わせがより審査に通りやすくなるでしょうか?以下の2パターンで考えてみましょう。
- パターンA 1社目:審査基準が厳しい → 2社目:審査基準が緩やか
- パターンB 1社目:審査基準が緩やか → 2社目:審査基準が厳しい
そうすると、下のような順番で申込むのが理想的だと考えられます。
この申込み順なら、2社目の消費者金融の審査でも1社目の銀行カードローンの借入額は総量規制の上限額に合算されませんから、より審査には通りやすくなります。
しかし返済能力が認められるかどうかはまた別問題です。大学生が2社以上から借りることは、そう簡単ではありません。そこで2社目として、学生にとってはより審査が柔軟な学生専用消費者金融がお薦めです。
これが考えられるうちで最も多額の借入が期待できる組み合わせです。しっかりアルバイトしている人でも借入総額100万円は難しいでしょうが、合算で50万円、60万円くらいまでなら借りれる可能性があります。
ただ返済のことを考えれば、沢山借りれることがいいとは一概に言えないのも事実です。学生時代の借入が、後々予想以上の負担となって生活を圧迫するという話が最近はよく聞かれるからです。
社会人になってからも長期間の返済で苦しむことのないよう、学生時代の借入額は最小限に留めておきたいものですね。
【参考ページはこちら】
19歳でも借りられるキャッシングはある?