カードローンというのは、一昔前までは消費者金融のイメージが強かったですが、今ではどの銀行のカードローンもどんどん勢力を増してきました。
2010年の貸金業法改正にともなって、消費者金融のイメージも明るくなり、カードローンの人気も高まると同時に、総量規制対象外である銀行も次々とカードローン業界に参入し、その信頼性を武器にたちまち利用者も増えたのです。
銀行のカードローンは、消費者金融に比べ低金利であり、総量規制の対象外のため高額融資も可能です。そして何より、誰もが必ず利用している最も信頼性の高い金融機関です。預金業務をメインとしているため、消費者金融よりも馴染み深く、安心出来るのは当たり前ですね。
では、審査によって銀行に借入拒否されるにはどんな理由があるのでしょうか?それは消費者金融にくらべて本当に厳しいのでしょうか?銀行のカードローンを詳しく知っていくことで、実際のところを考えてみましょう。(こちらもご参考に→銀行で借りたい方におすすめ記事)
銀行カードローンの申し込み条件
それにはまず、銀行カードローンの申し込み条件を明確にしておきましょう。大手都市銀行のカードローンを3つ表にしてみました。
銀行名 | 申し込み条件 |
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三菱東京UFJ(バンクイック) |
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三井住友銀行 |
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みずほ銀行 |
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どの銀行もほとんど同じですね。
年齢は20歳以上が共通です。これは、20歳以下の契約は無効であるという法律上の理由に基づいているからです。上限の年齢に関してもほぼ同じですね。だいたい年金受給開始前後と考えれば妥当でしょう。
(⇒30歳を超えると厳しい?ボーダーラインのある借入)
そして安定した収入があることというのは、まずは本人が働いて収入を得ている場合、そして配偶者に安定した収入がある場合があります。また、年金も安定した収入とみなす銀行はあるでしょう。
そして次に保証会社の保証が受けられることですが、これは先の2つの条件はもちろん、勤務先などが申し込み内容と間違いがないか、また過去や現在、返済遅滞や返済不能、多重債務などの履歴がないかどうかなど、様々な点によって、返済能力があるかどうかが条件となるのです。
銀行カードローンの特徴
では次に、そんな申し込み条件のある銀行カードローンの特徴を挙げてみましょう。
- 金利が低い
- 総量規制の対象外である
- 審査が厳しい
今はインターネットでの気軽な申し込みや、コンビニでの便利な借入れなど、利用するうえでは消費者金融と同等のサービスが展開されています。以前は信頼性なら銀行カードローン、サービス面では消費者金融が勝っていたイメージがありましたが、現在ではサービス面でも消費者金融に追い付いているのです。
まず低金利については、消費者金融のカードローンと比べてみれば一目瞭然です。メガバンクに限らず、各地方銀行でも同様に、低金利の借入が出来ます。これは最も魅力的な特徴であるといえるでしょう。
そして次に、総量規制の対象外であるということも、大きな特徴です。貸金業法の総量規制によって、貸金業者である消費者金融では、年収の3分の1までしか個人への貸し付けを行えません。しかし貸金業者ではなく総量規制の対象外の銀行では、こうした年収による貸し付けの制限がないのです。ですから借り手としては、高額融資も可能だというわけです。これも銀行ならではのメリットでしょう。
そして最後に挙げたように、一般的に銀行の審査は消費者金融の審査より厳しいといわれています。しかし実際は、大手消費者金融と審査基準はそれほど変わりはありません。ただ、消費者金融には街金と呼ばれる中小消費者金融もあり、比較的審査の緩いカードローンがあるのです。その点で、審査基準がある一定の水準である銀行に比べ、審査が厳しいというイメージがあるのでしょう。
その他にも銀行カードローンにはそれぞれに便利に活用が出来る特徴がありますが、一般的な大きなものとして、こうした3つがあると思ってください。
銀行に借入拒否される理由
では、そんな銀行のカードローンですが、申し込みは今やインターネットが主流です。大手都市銀行などでは、最短30分ほどで審査結果も出て、その日のうちに借入も出来るという気軽さです。
申し込みは、安定した収入があれば大丈夫ですし、本人に収入がなくても、配偶者に収入がある場合や年金による収入がある場合でも申し込めるものがあります。審査基準は言われるほど厳しくはないのです。
ではそんな銀行に借入拒否されるとしたら、どんな理由でしょうか。
安定した収入があるか
銀行の審査に落ちる理由としては、まず申し込み条件を満たしていない場合です。年齢はもちろん、安定した収入があるかどうかです。
通常社員やアルバイト、パートなどで働いていても、申し込み時になんらかの事情で働いていない場合などですね。もちろん無職の場合はそもそも申し込み基準に達していません。
安定した収入は返済能力とダイレクトに関係しますから、これは借入拒否の当然の理由となるのです。
過去の返済履歴に問題はないか
そしてもうひとつ、審査に落ちる大きな理由としては、過去の返済遅滞や返済不能の履歴です。こうした履歴は信用情報機関に全て記録されていますから、照会することですぐに確認が出来ます。
こうした履歴があれば、返済能力に問題ありと判断されますから、借入は出来ません。銀行に限らず、どの金融機関からも借入拒否を受けるでしょう。
また、現在他社からも多額の借り入れがある場合なども同様です。返済能力がないと判断され、審査に落ちる場合があるでしょう。(こちらもご参考に→銀行の審査をクリアするために必要なポイント)
このように、銀行から借入拒否を受ける理由としては、主にこの2つが挙げられます、もちろんその他にも、本人確認において申し込み内容に間違いがあったり、嘘の申告があったりする場合など、その人によって審査に落ちる理由はさまざまです。
銀行に借入拒否されたら
では、銀行に借入拒否された場合、どこからも借入は出来ないのでしょうか。基本的に答えはイエスです。大きな審査基準というのは、そうそう違いはありません。銀行の審査に落ちたからといって、消費者金融なら大丈夫というわけではないのです。
審査に落ちる理由は前項でお分かりですね。これらの理由があれば、その他のローン審査においても落ちる確率はかなり高いでしょう。もし審査に通るカードローンがあるとすれば、ヤミ金である可能性もありますし、借り入れも十分な額は出来ないかもしれません。
もちろん銀行の審査基準はそれぞれですし、各カードローンによって違いはありますから、絶対とは言い切れませんが、銀行に借入拒否された場合は、まず借りるよりも稼いでなんとかすることを考えましょう。
節約はもちろん、まずは臨時でアルバイトをするなど、とりあえず借り入れに頼る前に、自分で何とかするしかありません。そして、もしどうしても無理な場合は、近くの区役所などの相談窓口で、公的融資の相談をしてみてください。
もし過去の返済履歴の問題が原因で借入拒否を受けた場合は、その時から5年間は記録が残っていますから、その間はなんとか乗り切らねばなりません。厳しいかもしれませんが、生き方を見直す良いチャンスだと思って頑張りましょう。
【参考ページはこちら】
借り入れで断られる人の問題改善法